1. K's今日の1曲
  2. US Indie
  3. White Winter Hymnal / Fleet Foxes (Fleet Foxes 収録)

 アメリカはシアトル出身のバンド、Fleet Foxesフリート・フォクシズ)のシアトルの名門インディーレーベル"SUB POP"(サブ・ポップ)から発表されたデビューアルバム『Fleet Foxes』収録曲。このデビュー作は、Modest MouseやShinsとの仕事で知られるPhil Ekをプロデューサーに迎え制作されてます。

・Fleet Foxes - White Winter Hymnal [OFFICIAL VIDEO]


 この"White Winter Hymnal"は、輪唱されるコーラスが印象的な曲。自らを「バロック・ハーモニック・ポップ」と評するように、バンジョー、マンドリン、ピアノ、フルート等の音が混ざりながら牧歌的で中世ヨーロッパを想起させるような曲になってます。歌詞の内容は決して牧歌的ではないですが・・・。本当は怖いグリム童話みたいなものでしょうか。

 アルバムの内容を表すような印象的なアルバムジャケットは、オランダの画家ピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel)の代表作で、一枚の絵の中に"偽善""裏切り"などにまつわる、80種類以上もの格言が表現されているという"ネーデルラントの諺"を使用。

 今作は、2008年の米英の各音楽雑誌で軒並みベストアルバムの上位に選ばれています。決して派手さはないけど、逆に何度も聴けるのではないでしょうか。(個人的には若干地味すぎじゃないかと思いますが・・・)

 ちなみにUSサブポップ盤のアナログ盤を購入するとデビューEPの『SUN GIANT』の12インチアナログ盤も付属し、さらにmp3でダウンロードするためのコードも付いてくるそうです。Sub PopってNirvanaの影響でグランジなイメージが強いけど、最近はいろんなタイプのアーティストを抱えてて、なかなか面白いレーベルだと思います。
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2009年01月12日(月)
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  3. Handlebars / The Flobots (Fight With Tools 収録)

 コロラド州デンバー出身の6人組、The Flobotsフロボッツ)の全米15位を記録したデビューアルバム『Fight With Tools』に収録されている曲。この"Handlebars"のアニメーションPVはYouTubeで1300万回(2009年1月現在)という驚異的な再生回数を誇ってます。(ビデオは、前衛的なビデオ/アニメ・プロダクションDIRTY UKが制作)

・Flobots - Handlebars


 ヴィオラ奏者がメンバーにいるのがこのバンドの特徴ですが、この曲でも序盤はヴィオラのピチカートとドラムのみをバックにラップが進み、そして、ストリングスの盛り上がりと共にバックの演奏も激しくなります。ヴィオラのおかげか、演奏がどこかオーガニックな感じがして、ただ激しいだけのラップメタルのようなことにはなってないのがいいですね。トランペットのパートも哀愁があっていいですね。

 アメリカという国に対する愛憎入り混じる歌詞が秀逸。Bad Religionの"American Jesus"やBruce Springsteenの"Born In The USA"を彷彿させます。

 2008年8月、米デンバー州で行われた民主党コンベンションの中で行われた無料音楽イベント"Tent State Music Festival to End the War"にRage Against The Machine等と共に出演し1万7千人を集めたそうです。

 最後に彼らを評した記事をいくつか紹介。
・"I can ride my bike with no handlebarsは瞬く間にキャッチフレーズになった" -MTV.com
・"ファンク、ロックのリズム、ヒップホップの強い鼓動、グサリとくる社会的コメントがパックされた激しいアンセム" -USA Today
・"このアルバムは現在進行中の問題に焦点をあてた書物。企業強欲、キューバ問題、イラク戦争、グローバリゼーション、人種差別、政府公認の暗殺、弱者の窮状等。" -Los Angeles Times

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2009年01月11日(日)