1. K's今日の1曲
  2. 独り言(音楽ネタ)
  3. 2018年・第60回グラミー賞ノミネート発表!候補まとめ&受賞予想 #grammy #グラミー #GRAMMYs

米・現地時間2018年1月28日(日)(日本時間29日)にニューヨーク州ニューヨーク市のマディソン・スクエア・ガーデンにて授賞式が開催される第60回グラミー賞60th Annual Grammy Awards)のノミネート作品が発表されました。

■受賞速報はこちら
【速報中】2018年・第60回グラミー賞、受賞者・結果リスト



2017年の結果はこちら。
2017年・第59回グラミー賞・受賞者・結果まとめ

まずは主要4部門。

私の受賞予想も載せています。
予想マークは競馬風に。

・予想マーク(上から本命)
◎=本命
○=対抗
▲=単穴
△=連下

Album Of The Year年間最優秀アルバム)】
Childish Gambino – 『Awaken, My Love!
Jay-Z – 『4:44
Kendrick Lamar – 『DAMN.
Lorde – 『Melodrama
Bruno Mars – 『24K Magic

本命はケンドリック・ラマー
売り上げ・評価すべてとっても本命は彼しかいない!
・・・と思いますが、そこは白人大好き&ヒップホップ嫌いのグラミーなので対抗はロードにしておきます。
もちろん、ロードのアルバムも良かったので獲ってもおかしくありません。
ジェイZは同じ理由で本命には推せず。
そもそもそれなら昨年ビヨンセにあげとけよって感じだし。
間をとってフィリピン×プエルトリコのブルーノ・マーズの方が可能性は高いかも。
最後に、日本でなじみは薄いですが、チャイルディッシュ・ガンビーノはアメリカで絶大な人気を誇るアーティスト。
俳優、コメディアンのドナルド・グローヴァーのステージネームです。
大賞は獲らないだろうけど、知らない人はこの機会にチェックしておきましょう。

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Record Of The Year最優秀レコード賞)】
Childish GambinoRedbone
Luis Fonsi & Daddy Yankee Featuring Justin BieberDespacito
Jay-ZThe Story Of O.J.
Kendrick LamarHUMBLE.
Bruno Mars24K Magic

こちらも本命はケンドリック・ラマーですが、対抗はルイス・フォンシにしてみました。
2017年最大のヒット曲と言えばこの曲。
アメリカってスペイン語人口も多いし、獲る可能性はゼロではないですね。
まぁブルーノ・マーズという無難なところで収まる可能性も高いですが・・・。
ジェイZチャイルディッシュ・ガンビーノはアルバム賞と同様の理由で可能性は薄いと思います。


Song Of The Year最優秀楽曲賞)】
Luis Fonsi & Daddy Yankee Featuring Justin BieberDespacito
Jay-Z4:44
Julia MichaelsIssues
Logic Featuring Alessia Cara & Khalid1-800-273-8255
Bruno MarsThat’s What I Like

今更ながらレコード賞と楽曲賞の違いについてモヤモヤ感があることは否めないですが、ソングライターに与えられるのが「楽曲賞」と考えると、自殺予防ダイヤルを曲名にしてヒットさせたロジックが社会的意義も考慮して獲るんじゃないかと予想。
レコード賞と同じく対抗はルイス・フォンシ
ブルーノは違う曲ってのがミソで、こちらもありうる。
ジェイZジュリア・マイケルズは可能性は低いかな。


Best New Artist最優秀新人賞
Alessia Cara
Khalid
Lil Uzi Vert
Julia Michaels
SZA

新人賞はかなりいいメンツが揃った気がする。
楽曲賞でロジックにフィーチャーされていたカリッドアレッシア・カーラが同時にノミネートされているのが面白い。
そんな2人を本命と対抗に。
アレッシアの方はブレイクして結構経つのであんまり新人って感じはしないけど。
授賞式でコラボするといいな。
リル・ウージー・ヴァートはかなり売れていたけどグラミーは獲れないだろうな。

以上、主要4部門。

今回の最多ノミネートは、JAY-Zの主要3部門を含む8ノミネート。
それに続くのがケンドリック・ラマーの7ノミネート、ブルーノ・マーズの6ノミネート。
驚くことにジェイZは主要部門へのノミネートは初めてなんだとか。
ちなみに前回の最多ノミニーは奥さん・ビヨンセの9部門だったけど、主要部門は全て逃しました。
そろそろいい加減、グラミーもHIP HOPに目を向けて欲しいね。

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その他の主な賞のノミネーションも下の方にまとめて載せておきます。

【サイト内関連記事】
2017年・第59回グラミー賞・受賞者・結果まとめ
2016年・第58回グラミー賞・受賞者・結果まとめ
2015年・第57回グラミー賞・受賞者・結果まとめ
2014年・第56回グラミー賞・受賞者・結果まとめ
2013年・第55回グラミー賞・受賞者・結果まとめ
2012年・第54回グラミー賞・受賞者・結果まとめ
2011年・第53回グラミー賞・受賞者・結果まとめ
2010年・第52回グラミー賞・受賞者・結果まとめ
2009年・第51回グラミー賞・受賞者・結果まとめ
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2017年11月29日(水)
  1. K's今日の1曲
  2. UK Rock (2010年代)
  3. Holy Mountain / Noel Gallagher’s High Flying Birds (Who Built The Moon? 収録)

 ノエル・ギャラガー率いるNoel Gallagher’s High Flying Birdsノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)、2017年11月リリースの3枚目のアルバム『Who Built The Moon?』からの1stシングル"Holy Mountain"。UKシングルチャート69位。

・Noel Gallagher’s High Flying Birds - Holy Mountain


 サックスにティン・ホイッスル、ごった煮の音の塊が迫ってくるノエル流グラムロックと言えるブギーを効かせたノリのいい曲(リアム・ギャラガーには「音が多すぎ」と酷評されていましたが・・・)。歌詞もいきなり「踊れ!踊れ!」って始まるし、これは踊らなきゃソンソンですね。オルガンでPaul Wellerポール・ウェラー)が参加しているのも話題。個人的にはさらにベースを弾いているのが元JellyfishのJason Falkner(ジェイソン・フォークナー。ソロやBeckのサポートなんかでも有名です)がツボです。アルバムでもほとんどの曲に参加しています。

 ミュージックビデオを手がけたのはグラフィックデザイナーで『Ghost Box』というインディーレーベルも主宰するJulian House。BBCの伝説的音楽番組『TOP OF THE POPS』で70年代に使われていたカメラで撮影したそうです。レトロな雰囲気の仕上がりになっているのもその効果ですかね。

 この曲はベルギー出身のアーティスト、プラスティック・バートランドの77年の"Ca Plane Pour Moi"ってヒット曲に似てるって話もあるけど、まぁそこはご愛嬌というか、こういう曲調だと似てしまうのは仕方ないでしょう。

・Plastic Bertrand - Ca Plane Pour Moi


 まぁこれにもって話になってくると新しい曲できなくなりますね。。

・Ricky Martin - She Bangs


 それよりアルバム『Who Built The Moon?』(「誰が月を作ったの?」)には"The Man Who Built the Moon"って曲なんかあって、デヴィッド・ボウイの『The Man Who Sold the World』(『世界を売った男』)を意識しているのは明白で、そういうオマージュが散りばめられているところがノエルの面白いところですよね。

 アルバムのプロデュースはデヴィッドはデヴィッドでもDavid Holmes(デヴィッド・ホルムズ)。エレクトロニック系のアーティストだけど、Primal Screamを手がけていたりこういったダンス色やサイケ色の濃いロックを手がけるのにはもってこいの人選ですね。もうちょっとアルバムを聴いたら他の曲も紹介してみたいと思います。

 最後に余談ですが、期せずして同じ年にアルバムをリリースしたリアム・ギャラガー、個人的にはアルバムからの1stシングル対決ではリアムの"Wall Of Glass "の方が好きだったりします。比べても仕方ないんですけどね。。


Noel Gallagher’s High Flying Birds -『Who Built The Moon?』収録曲リスト
1. "Fort Knox"
2. "Holy Mountain"
3. "Keep on Reaching"
4. "It's a Beautiful World"
5. "She Taught Me How to Fly"
6. "Be Careful What You Wish For"
7. "Black & White Sunshine"
8. "Interlude (Wednesday Part 1)"
9. "If Love Is the Law"
10. "The Man Who Built the Moon"
11. "End Credits (Wednesday Part 2)"
12. "Hum Jaise Hai"
・Apple Musicで試聴&ダウンロード


【サイト内関連記事】
NOEL GALLAGHER & GEM OF OASIS@恵比寿LIQUIDROOM 感想&セットリスト
If I Had A Gun... / Noel Gallagher (Noel Gallagher’s High Flying Birds 収録)
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In The Heat Of The Moment / Noel Gallagher’s High Flying Birds (Chasing Yesterday 収録)
Ballad Of The Mighty I / Noel Gallagher's High Flying Birds (Chasing Yesterday 収録)


カテゴリ : UK Rock (2010年代) ・ comments(0) K 
2017年11月28日(火)
  1. K's今日の1曲
  2. LIVE (2017)
  3. OGRE YOU ASSHOLE × D.A.N.@渋谷WWW X 『Optimo “Late Night Tales”』 感想&セットリスト

Optimo “Late Night Tales”』と題されたOGRE YOU ASSHOLEオウガ・ユー・アスホール)とD.A.N.(ダン)の2マンイベントに行ってきました。

OGRE YOU ASSHOLE × D.A.N.の渋谷WWW X公演

会場は渋谷のWWW X。
東名阪のCLUB QUATTROで行われたこの2組によるツアー『TOUR “Optimo”』の追加公演ということで「Late Night Tales」と副題がついて規模も内容も特別な感じに。
タイムテーブルはこんな感じ。

※19時〜 selector 出戸学(OYA)& 櫻木大悟(D.A.N.)
※20時〜 OGRE YOU ASSHOLE (LIVE)
※21時30分〜 D.A.N. (LIVE)
※23時  イベント終了(予定)

19時ちょいすぎに中に入るとPA卓の辺りで出戸と櫻木が並んでDJ。
イベントタイトルのOptimoの元ネタ、Liquid Liquidをかけたり。
曲をかけながら曲の解説があったり、繋ぐに失敗して笑いが起きたり(笑)
何曲かShazamしたリストはこんな感じ。

(アーティスト名 - 曲名)
Funkanala - Bamako
Loose Joints - Is It All Over My Face?
Dionigi - I Say Yesss
Miroslav Vitous - Basic Laws
Veronique Vincent & Aksak Maboul - Chez Les Aborigenes
Nonkeen - Chasing God Through Palmyra
Nurse With Wound & Stereolab - Simple Headphone Mind
Kuniyuki Takahashi - The Session
Kraftwerk - Europa Endlos

OGRE YOU ASSHOLE × D.A.N.のDJセット

DJが終わり、気がつくとステージ上にはOGRE YOU ASSHOLEのメンバーがいて1曲目の"ロープ"が始まった。
が、出戸だけいない。
なのにイントロが終わると歌が聞こえて、途中からステージに登場。
どこで歌ってたんでしょ?

それはさておき、相変わらずしょっぱなからクライマックスかよという演奏をかます。
2曲目の"フラッグ"の前半なんてライブを見るたびに遅く、そして重くなってる気がするんだけど、その分、後半のカタルシスって言ったらもうね。

ちなみにオウガのそれぞれのメンバーの演奏がどれも好きなんだけど、特にドラムが好きで、今回観ていた位置が勝浦の手元がよく見えたのでそこばかり見ながら聴いてた。
曲が盛り上がってくるときの演奏よりも、ゆっくりじっくりパートが楽しくて、「こんなことしてるんだなぁ」って思いながら見てました。
オウガのライブってゆっくりな曲でも一瞬もダレる所がない理由がよくわかった。
(でも、今日はちょっとドラム機材のトラブルっぽい感じになっててステッフが何度も来てました)

そして、個人的今日のハイライトは"ヘッドライト"をやったこと。(ライト繋がりで掛けたわけじゃないよ)
この曲大好きなんだけど、最近ライブで聴けてなかったもので。
しかも、かなりオリジナルアレンジのままでした。
オウガの場合、曲がどんどん変わっていくのがライブの醍醐味なんだけど、素直に嬉しい。
まぁちょっと出戸のボーカルが不安定な感じがあったけど、そこは目をつぶろう。
(それよりも曲が始まって興奮して目を離してた隙に勝浦のメガネが外れてた。ライブ終盤にまた気づいたらメガネしてたんだけど、あれはなんだったんだろう?)

ノリのいい"ヘッドライト"から一転、激重の"素敵な予感(alternate version)"へ。
そこからメロウな"夜の船"。
この振れ幅、ヤバい!

イントロのギターとベースだけで昇天しそうな"ワイパー"は後半のドラムが激しくなってくる所あたりから本当に昇天してそうな人が周りにチラホラ。

最後はギターの絡みがファンキーな"見えないルール"で終了。
またまた前回観たときと違うアレンジになってて、それがまた一々カッコイイってのがニクすぎる。

1時間弱でオウガが終わり、セットチェンジが20分くらいあって、D.A.N.の出番です。

彼らにハマったのが昨年。
ライブを観たいと思いつつも、昨年の6月に観た小林うてなのアルバムリリース記念イベントの1回きりで(フジロックで最後の1曲の終盤だけ観ましたが・・・)1年半も経ってしまった。。。

というわけでまさに待望のライブ。
で、結論から先に一言で言うと、「やっぱりライブを何度も観ておくべきだった」って感じ。
「オウガ現象」とでも勝手に名付けてしまいたい、曲の進化のスピード。
ライブだからってのはもちろんだけど、スタジオ盤とはかなり違うものになっていた。
(オウガは割と初期からライブをちょいちょい観れてたので、進化について行きやすかったんだけどね)

"Tempest"とか"SSWB"とかも新しい曲なイメージだったけど、リリースされたのは今年の頭だからもう1年近く経つわけで、ぼやぼやしてると置いてかれますね。。

ライブは曲から曲へのつなぎがまるでDJのようにスムーズに繋がれていき(実際にDJするよりも断然上手い(笑))、カッコイイったらありゃしない。

後、先ほど名前を上げた小林うてな。
D.A.N.の4人目のメンバーといってもいいくらいおなじみですが、彼女のスティールパンや電子パットのメロディ・リズムが心地よく響いてヤバかった。
(彼女のライブ、曲も面白いしMCとかもちょっとぶっ飛んでる感じがあっておすすめなので興味のある方はぜひ!)

ライブ後半、"Native Dancer"が終わり「新しい曲やります」と言って新曲を披露。
ゆったりとしたシンセサウンドとメロディでメロウに進むも終盤からじわじわと盛り上がっていく展開がかっこ良かった。

本編最後は"Dive"。
中盤のうねるようなアレンジが最高でした。

アンコールで再登場。
「オウガとやれていろいろ勉強になった。音楽ってやっぱ最高だって思いました」
と言って"Navy"でシメ。
ライブの熱気をクールダウンさせながらいつまで余韻が残るエンディングでした。

以下、セットリスト。

OGRE YOU ASSHOLE × D.A.N.のD.A.N.の機材

2017.11.25 Optimo “Late Night Tales”@渋谷WWW X Setlist

・OGRE YOU ASSHOLE Setlist
01. ロープ
02. フラッグ
03. タニシ
04. 頭の体操
05. ヘッドライト
06. 素敵な予感(alternate version)
07. 夜の船
08. ワイパー
09. 見えないルール

・D.A.N. Setlist
01. Tempest
02. Zidane
03. SSWB
04. Ghana
05. Shadows
06. Time Machine
07. Native Dancer
08. Chance(新曲)
09. Dive
―encore―
10. Navy


■TOUR “Optimo” 日程
2017年9月14日(木) 会場:名古屋CLUB QUATTRO
2017年9月15日(金) 会場:大阪/梅田CLUB QUATTRO
2017年9月22日(金) 会場:東京/渋谷CLUB QUATTRO

■“Optimo” Late Night Tales
2017年11月25日(土) 会場:SHIBUYA WWW X

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Native Dancer / D.A.N. (D.A.N. 収録)
SSWB / D.A.N. (TEMPEST 収録)
小林うてな / D.A.N. / yahyel@CIRCUS TOKYO 感想&セットリスト
Chance / D.A.N. (Chance 収録)
カテゴリ : LIVE (2017) ・ comments(0) K 
2017年11月25日(土)
  1. K's今日の1曲
  2. LIVE (2017)
  3. Mitski@恵比寿LIQUIDROOM (guest:okada takuro) 感想&セットリスト

日米ハーフのシンガーソングライター、Mitskiミツキ)の来日公演を観に恵比寿のLIQUIDROOMに行ってきました。

Mitskiの恵比寿LIQUIDROOM公演に行ってきました

2016年に初来日ライブはしていますが、その時はソロアコースティックライブだったのでバンド編成では初の公演となります。

また、本日はゲストで元・森は生きているのOkada Takuroが出演。
ソロ名義のデビュー作『ノスタルジア』をリリースしたばかりですが、こちらもバンド編成では今日が初ライブなんだそうです。

まずはOkada Takuro岡田拓郎)。
(余談ですが奥田民生好きの私にはどうしてもOkuda Tamioと空目してしまう・・・)

バンドはギター×2、ベース、ドラム、コーラス(優河というシンガーソングライターでリードボーカルも何曲かとってました)という編成。
『ノスタルジア』を一応事前に聴いて、「これはライブだと絶対いいはずだ」と思ってたら、これがまた想像よりも良かった。
タイトルからも想像されるどこか懐かしさもあるメロディに、基本歌がメインでありつつ、ちょいポストロックな雰囲気。
時に激しく演奏されるのがライブならでは。
特にドラムが個人的に好みの叩き方だったのが良かったな。
(調べたら石若駿という人で、若いのにジャズシーンで結構活躍しているドラマーらしい)

どうやらバンド解散後はライブ自体やってなかったらしくMCでは「2年ぶりに人前で自分の曲を歌うので緊張してます」って言ってた。
次にどっかでまた見る機会があったら、絶対もっとかっこよくなっているはず。


セットチェンジがあり、ステージ上は一気にシンプルに。
上手にマイクスタンド1本とベース1本、下手にギター1本とエフェクター、後方にドラムという構成に。

20時になった頃、Mitskiとメンバー2人(ギターの人は彼女のプロデューサーのPatrick Hyland?)が登場。
音を確かめるように鳴らされるギターとドラムの中、声を確かめるようにMitskiがアドリブで歌い始める。
そこから出世作となった前作『Bury Me At Makeout Creek』からの"Francis Forever"がスタート。

ベースを弾きながらクールに歌うMitski。
基本的にコーラスなどはなく彼女の声一本勝負。

3ピースというシンプルな編成だけど、様々なエフェクターを駆使するギターと、時に打ち込みも使いインダストリアルな感じになるリズムという感じで一筋縄では行かない感じがかっこいい。

2曲終わり、『Puberty 2』の冒頭3曲を続けて演奏。
昨年、海外メディアで軒並み年間ベスト上位に選出された作品だけあって、始まった時の歓声も一際大きい。
"Happy"の後半、おもむろに前に出てきて跪きながらベースを弾くMitskiがかっこいいったらありゃしない。

"Townie"が終わりMC。
「ただいま、ミツキです。皆さん今夜来てくれて本当ありがとうございます」
と日本語で。

日本で幼少期を過ごしたとはいえ、こんなに普通に日本語を話せるとは思ってなかったのでちょっとびっくり。
日本をホームだと感じてくれているなら嬉しいね。
その後も「歌詞、英語ですみません」ってMCもありました。

MCが終わり"Your Best American Girl"が始まる。
この曲に込められた彼女の複雑な感情が溢れ出ているようで、聴いているとグッとくるものがあった。
特に、日本で歌うことに特別な思いもあるんじゃないのかな。

ちなみに彼女のライブを見ていて、2015年に同じくLIQUIDROOMで見たCourtney Barnettのライブを思い出した。
3ピースの女性ボーカルでオルタナサウンドを鳴らすという共通点があるけど、コートニーの方はユーモアとアイロニーが感じられるとこがあったのが全然違ってて面白いと思った。

後半、ニューウェーブっぽいギターが印象的な"I Will"、そしてリードドラムとも言えるドラムとフィードバック全開のギターが圧巻だった"Drunk Walk Home"が終わり、2人のメンバーが去ってMitskiがエレキギターを受け取ってソロ弾き語りへ。

"A Burning Hill"や"Last Words of a Shooting Star"などの静かな曲もいいけど、オープンチューニングでギターをかき鳴らし歌う"My Body’s Made of Crushed Little Stars"が最高にかっこ良かった。
「Kill me, Jerusalem」って歌詞のリフレインが強烈。

そして、「最後の1曲です。悲しいね。でも、終わる時はさらりと終わりましょう」と言って始まった"Class of 2013"。
スタジオ音源ではピアノで朗々と歌われるこの曲が、歪んだギターとともに絶唱へと変わる。
最後、ギターのピックアップに向けて歌う姿に痺れた!

宣言通りさらりとステージを去るMitski。
しかし、拍手が止まずアンコールで再登場。

「さらりと終わりましょうと言っときながらね(笑)」と笑顔を見せ、「これしか取り柄がないのでこれが仕事になってほんまによかった。皆さんのおかげです」と言ってバンド編成でもう1曲。

Personal Bestというイギリスのバンドの"This is What We Look Like"をカバー。
(「bandcampで後で探して聴いてね」言ってた→https://personalbest.bandcamp.com/track/this-is-what-we-look-like

なんか切ないポップロックって感じですごく良かった。

これにてライブ終了。
18曲もやって1時間弱。

演奏時間以上の濃密なライブでした。

以下、セットリスト。

2017.11.24 Mitski@恵比寿LIQUIDROOM Setlist
Mitski@恵比寿LIQUIDROOM公演のセットリスト
01. Francis Forever
02. I Don’t Smoke
03. Happy
04. Dan The Dancer
05. Once More to See You
06. Townie
07. Your Best American Girl
08. Thursday Girl
09. I Want You
10. I Bet on Losing Dogs
11. First Love / Late Spring
12. I will
13. Drunk Walk Home
---ソロ弾き語り---
14. A Burning Hill
15. My Body’s Made of Crushed Little Stars
16. Last Words of a Shooting Star
17. Class of 2013
---encore---
18. This is What We Look Like (Personal Best cover)

■Mitski JAPAN TOUR 2017 日程
11月24日(金)東京・LIQUIDROOM
 Guest: Okada Takuro
11月25日(金)京都・CLUB METRO

【サイト内関連記事】
Your Best American Girl / Mitski (Puberty 2 収録)
カテゴリ : LIVE (2017) ・ comments(0) K 
2017年11月24日(金)
  1. K's今日の1曲
  2. フェス・イベント情報2017
  3. 『COUNTDOWN JAPAN 17/18』出演者一覧まとめ #cdj1718

2017年12月28日(木)、29日(金)、30日(土)、31日(日)に幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホールにて開催される『COUNTDOWN JAPAN 17/18』(カウントダウンジャパン17/18、CDJ17/18)の出演アーティストが出揃いました。

・COUNTDOWN JAPAN 17/18


下記に出演者を日程別・ステージ別・タイムテーブルごとに一覧にまとめます。

■COUNTDOWN JAPAN 17/18 出演者一覧
●初日・12月28日(木)
▼EARTH STAGE
12:00~ 欅坂46
13:15~ KEYTALK
14:30~ miwa
15:45~ KICK THE CAN CREW
17:00~ KANA-BOON
18:15~ WANIMA
19:30~ ASIAN KUNG-FU GENERATION

▼GALAXY STAGE
12:00~ androp
13:05~ SILENT SIREN
14:10~ ROTTENGRAFFTY
15:15~ LiSA
16:20~ スキマスイッチ
17:25~ Aimer
18:30~ Aqua Timez
19:35~ sumika

▼COSMO STAGE
12:00~ amazarashi
13:00~ SHANK
14:00~ SKY-HI & THE SUPER FLYERS
15:00~ SPECIAL OTHERS
16:00~ さユり
17:00~ 私立恵比寿中学
18:00~ Czecho No Republic
19:00~ 藤原さくら

▼MOON STAGE
12:30~ フレンズ
13:30~ 伊東歌詞太郎
14:30~ COUNTRY YARD
15:30~ Gotch & The Good New Times
16:30~ CIVILIAN
17:30~ PUNPEE
18:30~ あゆみくりかまき
19:30~ Little Glee Monster

▼ASTRO ARENA
11:00~ DJ和[DJ] NEW!!
13:00~ fripSide
13:55~ チームしゃちほこ
14:50~ 焚吐
15:45~ Rhythmic Toy World
16:40~ 天月-あまつき-
17:35~ スガ シカオ
18:15~ NGT48[SPECIAL ACT]
18:55~ CHAI
19:35~ DJやついいちろう(エレキコミック)[DJ]

●2日目・12月29日(金)
▼EARTH STAGE
12:00~ エレファントカシマシ
13:15~ ゴールデンボンバー
14:30~ きゃりーぱみゅぱみゅ
15:45~ 東京スカパラダイスオーケストラ
17:00~ マキシマム ザ ホルモン
18:15~ the HIATUS
19:30~ 10-FEET

▼GALAXY STAGE
12:00~ グループ魂
13:05~ 木村カエラ
14:10~ フレデリック
15:15~ Fear, and Loathing in Las Vegas
16:20~ go!go!vanillas
17:25~ Mrs. GREEN APPLE
18:30~ SCANDAL
19:35~ 岡崎体育

▼COSMO STAGE
12:00~ ポルカドットスティングレイ
13:00~ GOOD4NOTHING
14:00~ locofrank
15:00~ ZAZEN BOYS
16:00~ MUCC
17:00~ 大森靖子
18:00~ the GazettE
19:00~ 忘れらんねえよ

▼MOON STAGE
12:30~ Ivy to Fraudulent Game
13:30~ 佐野元春 & THE COYOTE BAND
14:30~ バンドハラスメント
15:30~ ASH DA HERO
16:30~ NUBO
17:30~ MOSHIMO
18:30~ Shiggy Jr.
19:30~ Shout it Out

▼ASTRO ARENA
11:00~ 出口博之(モノブライト)[DJ]
13:00~ 三戸なつめ
13:55~ BRADIO
14:50~ Awesome City Club
15:45~ ヒトリエ
16:40~ アンジュルム
17:35~ 竹原ピストル
18:30~ CAPSULE
19:25~ タナシンドローム(グッドモーニングアメリカたなしん、DJゴエモン)[DJ]

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▼3日目・12月30日(土)
EARTH STAGE
12:00~ ゲスの極み乙女。
13:15~ NICO Touches the Walls
14:30~ THE ORAL CIGARETTES
15:45~ KREVA
17:00~ 凛として時雨
18:15~ MAN WITH A MISSION
19:30~ back number

▼GALAXY STAGE
12:00~ 9mm Parabellum Bullet
13:05~ TOTALFAT
14:10~ THE BACK HORN
15:15~ BIGMAMA
16:20~ Base Ball Bear
17:25~ THE BAWDIES
18:30~ フジファブリック
19:35~ 夜の本気ダンス

▼COSMO STAGE
12:00~ Creepy Nuts
13:00~ never young beach
14:00~ dustbox
15:00~ OKAMOTO'S
16:00~ おいしくるメロンパン
17:00~ indigo la End
18:00~ アルカラ
19:00~ 阿部真央

▼MOON STAGE
12:30~ SHE'S
13:30~ Nulbarich
14:30~ Yogee New Waves
15:30~ LAMP IN TERREN
16:30~ め組
17:30~ パノラマパナマタウン
18:30~ 雨のパレード
19:30~ Crystal Lake

▼ASTRO ARENA
11:00~ DJ'TEKINA//SOMETHING a.k.a ゆよゆっぺ[DJ]
13:00~ NakamuraEmi
13:55~ OLDCODEX
14:50~ きのこ帝国
15:45~ Dizzy Sunfist
16:40~ ホフディラン
17:35~ Takaryu[DJ] NEW!!
18:30~ DAOKO
19:25~ てんぷらDJアゲまさ a.k.a. 小野武正(KEYTALK)[DJ] NEW!!

●4日目・12月31日(日)
▼EARTH STAGE
15:15~ クリープハイプ
16:35~ キュウソネコカミ
17:55~ MY FIRST STORY
19:15~ 04 Limited Sazabys
20:35~ BLUE ENCOUNT
22:00~ サンボマスター
23:25~ [Alexandros]
25:00~ 氣志團

▼GALAXY STAGE
15:00~ Nothing's Carved In Stone
16:10~ MONOEYES
17:20~ ACIDMAN
18:30~ 感覚ピエロ
19:40~ ストレイテナー
20:50~ でんぱ組.inc
22:00~ HEY-SMITH
23:20~ ヤバイTシャツ屋さん
24:40~ グッドモーニングアメリカ
25:50~ the band apart
27:00~ FLOWER FLOWER
28:10~ 打首獄門同好会

▼COSMO STAGE
15:05~ 神様、僕は気づいてしまった
16:05~ yonige
17:05~ 175R
18:05~ POLYSICS
19:05~ Yap!!!
20:05~ tacica
21:05~ GLIM SPANKY
22:05~ ねごと
23:30~ SUPER BEAVER
24:45~ 空想委員会
25:45~ The Mirraz
26:45~ SWANKY DANK
27:45~ ビッケブランカ

▼MOON STAGE
15:35~ 麗蘭
16:35~ G-FREAK FACTORY
17:35~ 宇宙まお
18:35~ 魔法少女になり隊
19:35~ YAJICO GIRL
20:35~ teto
21:35~ ENTH
22:35~ Saucy Dog
23:40~ マキタスポーツ
25:15~ ココロオークション
26:15~ アカシック
27:15~ Official髭男dism
28:15~ Xmas Eileen

▼ASTRO ARENA
14:00~ DJピエール中野(凛として時雨)[DJ]
16:00~ Bentham
16:55~ 東京カランコロン
17:50~ SOIL&"PIMP"SESSIONS
18:45~ パスピエ
19:40~ 上白石萌音
20:35~ ReVision of Sence
21:30~ あいみょん
22:25~ シシド・カフカ
23:20~ DJダイノジ[DJ]
25:25~ 電波少女
26:20~ Survive Said The Prophet
27:00~ DJライブキッズあるある中の人[DJ]
28:10~ 柴田隆浩(忘れらんねえよ)[DJ]

※出演アーティスト、タイムテーブルは変更になる場合がございます。

タイムテーブル、気になる2018年への年越しは、メインステージが[Alexandros]に決定!
その他のステージも、ヤバイTシャツ屋さん、SUPER BEAVER、マキタスポーツ、DJダイノジに決定しています。

以下、公演概要

■COUNTDOWN JAPAN 17/18
日程:2017年12月28日(木)、29日(金)、30日(土)、31日(日)
時間:28日・29日・30日 開場 10:30/開演 12:00/終演 20:30
   31日 開場 13:30/開演 15:00/終演 29:00
会場:千葉・幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
チケット:
12/28 1日券 ¥11,500
12/29 1日券 ¥11,500
12/30 1日券 ¥11,500
12/31 1日券 ¥12,000
前2日券(12/28~12/29) ¥21,000
中2日券(12/29~12/30) ¥21,000
後2日券(12/30~12/31) ¥21,500
前3日通し券(12/28~12/30) ¥28,000
後3日通し券(12/29~12/31) ¥28,500
4日通し券 ¥35,000
※消費税込。 ※チケットは1枚につき購入した1名様のみ有効です。 ※6歳未満は入場無料(保護者同伴に限る)。
オフィシャルサイト:http://countdownjapan.jp/

・その他、2017年のフェス/イベント情報はこちら。

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COUNTDOWN JAPAN 10/11@幕張メッセ国際展示場 1日目 Part1 (Puffy、フラワーカンパニーズ、筋肉少女帯、MIWA 他)
COUNTDOWN JAPAN 10/11@幕張メッセ国際展示場 1日目 Part2 (奥田民生、Perfume、BLACK BORDERS 他)
COUNTDOWN JAPAN 10/11@幕張メッセ国際展示場 1日目 Part3 (BUCK-TICK、くるり、Galileo Galilei、ZAZEN BOYS 他)
COUNTDOWN JAPAN 10/11@幕張メッセ国際展示場 2日目 Part1 (MO'SOME TONEBENDER、MONOBRIGHT、ゴダイゴ、スキマスイッチ 他)
COUNTDOWN JAPAN 10/11@幕張メッセ国際展示場 2日目 Part2 (ACIDMAN、チャットモンチー、GOING UNDER GROUND、スガシカオ)
COUNTDOWN JAPAN 11/12 1日目@幕張メッセ国際展示場 Part1
COUNTDOWN JAPAN 11/12 2日目@幕張メッセ国際展示場 Part1
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カテゴリ : フェス・イベント情報2017 ・ comments(0) K 
2017年11月23日(木)
  1. K's今日の1曲
  2. 邦楽 (2010年代)
  3. ぎゃらんぶー / CHAI (PINK 収録)

 "N.E.O"に続いてCHAIチャイ)の1stフルアルバム『PINK』から"ぎゃらんぶー"を紹介。

・CHAI / ぎゃらんぶー MV (ちゃんとしたミュージックビデオ Ver.)


 この曲は2015年頃からライブ会場限定で売られていて、2016年8月24日には全国流通盤も出たCHAIの1st EP『ほったらかシリーズ』にも収録されていたほか、SpotifyのUKチャートで36位というグローバルヒットを記録した、CHAIを一躍有名にしたと言える代表曲。Trillerという動画編集アプリを使って作られたミュージックビデオも面白い。そんなビデオに載っていた曲解説はこんな感じ。

ぎゃらんぶー。それは、“毛”の話をライミングした曲です。つまり、関係ないんです。毛が濃くても関係ない。薄くても関係ない。だから“関係ない”MVをつくりました!
将棋(のイメージ)からパリコレ(のイメージ)まで、はたまた、某アイドルグループのダンスから某有名男性アーティストのMVまで、幅広いリスペクトをまるっと凝縮です。あくまでもリスペクトです。全て初挑戦にして、なかなかNEOな仕上がりだと思います。
これぞクールジャパン、というある種"ダサい"といわれる作品かもしれませんね。 by CHAI


 毛についてってことはあれですか、「ギャランドゥ」的な話ですか(笑)ちなみに「ギャランドゥ」は別に「おへそからアソコにかけて生えている毛」という意味はなく、西城秀樹の"ギャランドゥ"という曲を作ったもんたよしのりによる造語だそうです。平成も終わろうとするこの時代に、昭和の名曲がインスパイア元になるってすごいなぁ。

 と、話は完全に逸れちゃいましたが、CHAIってどんなバンド?って聞かれたらとりあえずこの曲を勧めるかも。正直『PINK』はアルバムにトータルなまとまりを求めたからか、ちょっと小さくまとまってしまった感あるかな。もしアルバムがピンとこなくても、先に出た2枚のEP『ほったらかシリーズ』と『ほめごろシリーズ』を聴いてたらはまるかもね。

 とにかくライブが楽しそうなので見てみたいなぁ。

・lute live:CHAI「ぎゃらんぶー」



CHAI -『PINK』収録曲リスト
1. ハイハイあかちゃん
2. N.E.O
3. ボーイズ・セコ・メン
4. ほれちゃった
5. あのコはキティ
6. ぎゃらんぶー
7. フライド
8. かわいいひと
9. ウォーキング・スター
10. sayonara complex
11. フラットガール
・Apple Musicで試聴&ダウンロード


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N.E.O / CHAI (PINK 収録)

カテゴリ : 邦楽 (2010年代) ・ comments(0) K 
2017年11月11日(土)
  1. K's今日の1曲
  2. 邦楽 (2010年代)
  3. N.E.O. / CHAI (PINK 収録)

 『NEO - ニュー・エキサイト・オンナバンド』、CHAIチャイ)が1stフルアルバム『PINK』を2017年10月25日にリリース。"N.E.O."はアルバムからの先行曲。アルバムに先駆けて7inchアナログ盤『N.E.O. / sayonara complex』が500枚限定で出ていましたが当然完売。

・CHAI『N.E.O.』Official Music Video


 「コンプレックスは、アートなり。」というコンセプトのもとキレの良い演奏で歌われるコンプレックス賛歌。彼女たちも影響を公言するブラジルのディスコパンクバンド・CSSを彷彿させる勢いと遊び心を感じさせます。

みんな、そのままでいれたらいいよね。
悩むなんてね、ふつうのことだよ。
だもんで、そのネガティブ、ポジティブで、ポガティブ。
オーイェイ!!
コンプレックスは、個性なり。
コンプレックスは、アートなり。
かわいいは、ネバーエンディングジャーニー!
エンジョイ。

by CHAI


 と謳われるミュージックビデオ。そこで新しく(NEO)定義し直されたコンプレックスを下記にまとめてみました。

・しゃくれ → ハリウッドフェイス
あご先で描く、栄光への軌跡。

・一重 → クールアイ
眉毛の下の、クールジャパン。

・ガリガリ → ロックスター
栄養は、肉体ではなく魂を養うために。

・剛毛 → セクシージャングル
その一本一本は、一度抱きしめた相手を捉えて離さない。

・そばかす → ミルキーウェイ
一年に一度、運命の出会いが訪れる顔。

・肥満 → ナチュラルクッション
触れたくなる柔らかさは、誰でも受け入れる優しさ。

・貧乳 → フラットガール
誰にも媚びない、公平さと平静さ。

・天パ → エンジェルヘア
それは、世界中の幸せを巻き込むための髪。

・薄毛 → ベイビーヘア
地肌は、無垢のあらわれ。

・デカ尻 → ハートフルヒップ
詰まっているのは、脂肪ではなくハート。

 この曲を聴いてCHAIを知った人のために簡単にバイオグラフィーを。

・CHAI メンバー
マナ (Vo.&Key.)
カナ (Vo.&Gt.)
ユウキ (Ba.&Cho.)
ユナ (Dr.&Cho.)

 ミラクル双子のマナ・カナに、ユウキとユナの男前な最強のリズム隊で編成された4人組。高校の軽音楽部で一緒だったマナ・カナ・ユナの3人に、大学で出会ったユウキが加わり今のメンバーに。本気でバンドをやるために地元・名古屋から東京に出てきて活動中。曲の骨格は基本的にマナが書き、そこにコード・ベースラインをカナがつけるという曲作りとのこと。個人的にはフロントの2人のインパクトに負けないリズム隊のかっこよさがお気に入り。ベースのユウキに至ってはCHAIに入るまでは楽器をやったことなかったらしい。

 先述のCSS以外にもファンを公言するBasement Jaxxの遊び心溢れるダンスサウンドに、ジャミロクワイの軽快なファンクネス、後はJellyfishのおもちゃ箱をひっくり返したようなバラエティ豊かなサウンドに通じるものを感じます。

 SpotifyのUKチャートで36位に本作にも収録された"ぎゃらんぶー"を送り込んだり、2017年の米SXSW出演やアメリカツアーをしたりと日本に収まらない活動も展開。今作は結構話題になっているのでしばらく国内での活動が中心になるだろうけど(ライブのチケットも売り切れ続出)、どんどん海外にも出て行って欲しいバンドです。


CHAI -『PINK』収録曲リスト
1. ハイハイあかちゃん
2. N.E.O
3. ボーイズ・セコ・メン
4. ほれちゃった
5. あのコはキティ
6. ぎゃらんぶー
7. フライド
8. かわいいひと
9. ウォーキング・スター
10. sayonara complex
11. フラットガール
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カテゴリ : 邦楽 (2010年代) ・ comments(0) K 
2017年11月07日(火)

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