日本武道館に
Mr.Big(
ミスター・ビッグ)のライブを観に行ってきた。
15年ほど前、高校生くらいの時によく聴いたなぁというノスタルジーに浸りながら・・・
来日メンバーは以下。
Eric Martin(Vo.)
Pat Torpey(Dr.)
Billy Sheehan(Ba.)
Paul Gilbert(Gt.)
つまり、オリジナルメンバー。
前回来日時もオリジナルメンバーでの再結成後でしたが、今回は何と言ってもそのメンバーでの14年ぶりのアルバム『
What If...』を引っ提げての来日です。
もはやいろんな意味でBIG IN JAPAN感は否めませんが、日本全国を回り、武道館にこんなに人を集められるならそれはそれで素晴らしいことだなぁと会場に入って思った。
定刻より5分弱遅れて、客電が落ちる。
大歓声が響く。いやぁ愛されてるなぁ。
1曲目は最新作でも1曲目を飾る"
Undertow"からスタート。
この曲結構好き。
私は東側の1階スタンドで見たので、ステージの右側真横から見る形だったので、ギターの
ポール・ギルバート側でした。
まず目に飛び込むポールの脚の長さが尋常じゃない。
ちょうど反対側にいるベースの
ビリー・シーンも負けてないけど、彼はちょっと底の厚い靴でしたね。
まぁどちらにしろカッコイイ!
その真ん中に位置するヴォーカルの
エリック・マーティンは小柄で顔もベビーフェイスで相変わらずカワイイ感じ。
これで50歳とか・・・
なんかシャドーボクシングみたいな動きしたりとか、お茶目なアクションも多かった。
ドラムの
パット・トーピーは、比較的年相応な感じ。
ちなみにステージは3段になってて、ドラムセットは2段目でちょっと高い位置にありました。
後は、花道があって、会場の真ん中に小さなステージもありました。
2曲目も最新作から"
American Beauty"と続いて、3曲目。
イントロから大歓声が上がる!
キター"
Daddy, Brother, Lover, Little Boy"だ!
この曲といえばもちろんアレですよアレ、そう!電気ドリル!!
間奏の部分で、登場しました。
エリックがドリルをポールに渡すところとか良かったなぁ。
で、ポールとビリーがドリルで弾きまくり!
そして、「I'll be your daddy, your brother, your lover and your little boy」ってところか会場の合唱が決まって気持ち良かった!
さらに畳みかけるようにあのイントロ・・・
次は"
Green-Tinted Sixties Mind"ですよ。
うれしくて悶絶しちゃいますね。
続く"
Take Cover"は彼らの代表曲としてすぐに挙がる曲ではないけど、個人的には1,2を争うぐらい好きな曲。
でも、ちょっと歌メロとかを崩してたりしてたのが個人的にはアレでしたけど・・・
最後の「Save My Soul」のとこの合唱は良かったなぁ。
ここからは新作の曲をメインに進む。
過去の名曲たちに埋もれてしまいがちだけど、なかなか良いですねぇ。
エリックもMCで「ファンタスティックなアルバム」って言ってたし。
"
Stranger In My Life"とかなかなかの佳作だと思います。
ドラマチックなバラードですね。
バラードといえば、"
Just Take My Heart"が聴けてうれしかった。
この曲のイントロのギターも鳥肌ものですねぇ。
(その前の曲終わりだったか、エリックが「Thank You、Danke shoen、ドウモアリガトウ」って言ったのも良かったです)
前半のハイライトはそんなポール・ギルバートのギターソロ。
他のメンバーがステージから下がり、ポールが再びドリルを手に持ちソロスタート。
やっぱすごいわ、この人。
最新作から"
Still Ain't Enough For Me"をやって前半戦終了。
ここからメンバー4人が花道を通って、客席真ん中のミニステージでアコースティックセット。
(花道をビリーが恐る恐る渡る真似をやっててお茶目だったな)
ビリーだけがエレキベースで、エリックもアコギ、パットはアコギは持ってたけどそのアコギを叩いたりタンバリンを叩いたりしてた。
そんな編成で5曲ほど。
ここで東日本大震災の被災者へ捧げた曲"
The World Is On The Way"も披露。
バックのスクリーンには映像とともに、日本語の訳詞も表示されてた。
こんなときにも関わらず来日ツアーを決行してくれたうえに、こんな曲を作ってくれるなんて、日本を愛し、日本にも愛され、素晴らしい相思相愛の関係だなぁって思った。
曲が終わった後の拍手がなかなか鳴りやまなかった。
後、このセットでの見どころは初期の名バラード"
Anything For You"。
なかなかライブでやらないみたいなのでこれは貴重な体験。
アコースティックってのもいいね。
ここでビリーのMC。
すごく感動的なことを言ってた。
まとめると「
音楽があればどんな困難でも乗り越えられる」って。
MCが終わり、CSNの"
Carry On"のカヴァー。
4人のハーモニーが最高過ぎ。
この曲の後半からエレクトリックセットに戻り、後半戦。
新作から"
Around The World"〜"
As Far As I Can See"と続いて、今度はビリー・シーンのベースソロコーナーへ。
ベースソロでこれだけ尺がとれて間が持つのは彼くらいでしょうね。
そうこうしてるうちに本編も最後。
これまでですでに2時間が経とうとしてるのに、結構あっという間。
ビリーのソロからの延長戦な感じでイントロが始まる。
"
Addicted To That Rush"だ。
ステージわきからポールが出てきてベースとギターでバトル開始。
この曲は「ウォー、オー」っていうコーラスが聴きもので、会場全体のコーラスも決まってたし、何より、エリックのマイクにポールとビリーの2人が寄ってきて3人で叫んだのはかっこよかったなぁ。
そんな感じで熱狂のなか本編終了。
もちろん、これで終わるはずがありません。
2,3分してアンコールで再登場。
エリックによるメンバー紹介。
ボクシングのリングアナウンサーかのような紹介の仕方で盛り上げる。
そこからアンコール1曲目。
ポールがアコースティクギターを持ってたのでもうおわかり。
彼らの最大のヒット曲、全米No.1ソング"
To Be With You"。
もはや盛り上がらないわけがありません。
ポールのギターソロも最高。
エリックがビリーのベースをベンってやるところもばっちり。
大合唱のなか"To Be With You"が終わり、ギターリフのカッコイイ"
Price You Gotta Pay"へ。
ビリーがハーモニカを吹く場面では、その後ろからエリックが腕をまわしてベースを弾くなんて演出もありました。
客とのコールアンドレスポンスなんかもあった。
そこからの"
Colorado Bulldog"で一気にクライマックスへ。
イントロでのビリーのブルドッグの鳴き真似(曲の途中での低音ヴォイスも)とかもよかったけど、なんか終始エリックとビリーがじゃれあってる感じが良かったなぁ。
とまぁ大満足のアンコールが終了。
ここで終わっても十分満足だったんだけど、もう1回アンコールがあった。
2度目のほうは、これぞアンコール!というようなサービス満点の内容。
ストーンズの"
Brown Sugar"のカヴァーをやったんだけど、ただのカヴァーではなく、メンバーそれぞれが楽器を持ち替えてのカヴァー。
エリックがドラムで、パットがベース、ビリーがギター、そしてアメリカ国旗を模したハットに赤いロングスカーフを巻いたミック・ジャガーないでたちのポールがヴォーカルで演奏スタート。
楽しい、これ。
さらに曲の途中で、パットがギターに、ポールがベースを弾きながら歌い、ビリーがいなくなったと思ったらサックスを持って出てきてサックスを披露。
そのままヴォーカルを引き継ぎ歌うという流れ。
いやぁ、超盛り上がった。
そして、正真正銘のラストはビリーがかつて在籍したバンド、タラスの"
Shy Boy"で締めくくり。
何気に今日一番の盛り上がりだったかも。
気づけば2時間半にも及んだライブ。
見どころがいっぱいありすぎた。
最初にノスタルジーとか言ってしまったけど、ライブ中はまったくそんなもんに浸る暇もないくらいでした。
後、「ガンバッテ、トウホク。ガンバッテ、ニホン!!」って最後にポールが叫んだのにはグッときました。
27日には東京追加公演が東京ドームシティホール(旧JCBホール)であるので、行こうか迷ってる人は絶対行ったほうがいいと思いますよ。
以下、セットリスト。
2011.04.25 Mr.Big@日本武道館 Setlist
01. Undertow
02. American Beauty
03. Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)
04. Green-Tinted Sixties Mind
05. Take Cover
06. I Get The Feeling
07. Stranger In My Life
08. Once Upon A Time
09. Road To Ruin
10. I Won't Get In My Way
11. Just Take My Heart
12. Merciless
13. Paul Gilbert Solo
14. Still Ain't Enough For Me
---Acoustic Set---
15. Where Do I Fit In?
16. The World Is On The Way
17. Voodoo Kiss
18. Anything For You
19. Carry On (Crosby, Stills & Nash cover)
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20. Around The World
21. As Far As I Can See
22. Billy Sheehan Solo
23. Addicted To That Rush
---encore1---
24. To Be With You
25. Price You Gotta Pay
26. Colorado Bulldog
---encore2---
27. Brown Sugar (The Rolling Stones cover) (dr:Eric, ba:Pat, gt:Billy, vo:Paul → dr:Eric, ba&vo:Paul, gt:Pat → dr:Eric, ba:Paul, gt:Pat, Tenor Sax&vo:Billy)
28. Shy Boy (Talas cover)
【MR. BIG 2011 来日スケジュール】
2011年4月7日(木) 大阪城ホール
2011年4月9日(土) 石川・金沢歌劇座
2011年4月11日(月) 福岡市民会館
2011年4月12日(火) 広島ALSOKホール
2011年4月14日(木) 愛知県芸術劇場大ホール
2011年4月15日(金) 岩手・盛岡市民文化ホール 大ホール
2011年4月17日(日) 北海道・ニトリ文化ホール
2011年4月19日(火) 秋田県民会館
2011年4月22日(金) 神奈川・パシフィコ横浜
2011年4月25日(月) 東京・日本武道館
2011年4月27日(水) 東京・Tokyo Dome City ホール
(東京追加公演 ファン感謝祭 MR.BIG presents LIVE FROM THE LIVING ROOM)