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  3. TOO MUCH / SUFJAN STEVENS (THE AGE OF ADZ 収録)

 米ミシガン州出身のソングライター、SUFJAN STEVENSスフィアン・スティーヴンス)が新作『THE AGE OF ADZ』を発表し、全米7位を獲得。歌もののフルアルバムとしては、米Amazon.comのBest of 2005の1位に選ばれるなどその年の年間アルバムに数多く選出された傑作『Illinois』以来5年ぶりのリリースとなります。The Nationalの所有するブルックリンのスタジオにてレコーディングされています。

 この"TOO MUCH"は『THE AGE OF ADZ』の2曲目に収録されています。ミュージックビデオも作られているのでアルバムのリードトラックとも言えそうです。エレクトリックなベース音とブレイクビーツが全編を覆い、その上にスフィアンの歌と重厚なオーケストレーションとコーラスが鳴り響く曲ですね。後半はタイトル通りまさに「過剰」な盛り上がりを見せます。

 それにしてもアルバム全編にわたってドラム・マシーンやシンセを主体にエレクトリックな要素が増え、バンジョーなどの登場するこれまでのアコースティックな感覚がかなり薄れていて、初めて聞くとビックリしますね。『イリノイ』に代表されるアメリカ50州のそれぞれのためにアルバムを作るという壮大な計画からもわかるとおり、どちらかというと作品にコンセプトを持たせ、そのストーリーテリングを中心にも持ってきていた感のあるスフィアンが、そのコンセプトを捨て、肉体に直接訴えるような作品を作ったと言えるんじゃないでしょうか。

 スフィアン自身もインタビューで、
コンセプトは無視したそれ以外の方法で曲を作ってみたいと思ったんだ。サウンドとかリズムとか衝動のみにフォーカスして、もっと明白で本能的な作品を作りたいって思ったんだよね
と語っています。

 例えば『イリノイ』などでは曲のタイトルもどれも長いものばかりでしたが、今作ではどれもすっきりとしたタイトルのものが多いところもその辺の表れかもしれません。2009年の『The BQE』リリース時には、「自分の声に疲れてしまった。バンジョーにも、トランペットにもね」とさえ語っていたスフィアン。そこで一旦コンセプトを捨て、自由に頭の中にあるものをドバーっと全部出してしまったのが『THE AGE OF ADZ』なんじゃないでしょか。で、その頭の中は、やっぱりぶっ飛んでたって感じです(笑)

 後、アルバムで目をひく(耳をひく?)のは、ラストを飾る"Impossible Soul"ですね。25分にも及ぶ長い曲ですが、実は5曲続けたものだそうです。「曲の中にアルバムがあるつもりで作った」ものだそうで、ダウンロードカルチャーに反発する意図もあったとのこと。ま、逆にこの曲を聞けば、本作の概要はつかめてしまいますが。

 ま、とにかくそのスフィアンの頭の中で鳴ってる音を吐きだした本作をありのままに受け入れて聞くと楽しいと思います。ライブとかで聴いたらカッコ良さそうな曲ばかり。"I Want To Be Well"なんかライブで聴いたら超カッコイイだろうな。

 ちなみに、印象的なアルバム・ジャケットは、黒人看板画家の故Royal Robertson(ロイアル・ロバートソン)(1930-1997)の作品で、アルバム・タイトルのもロバートソンの作品に発想を得ているそうです。

・SUFJAN STEVENSの『THE AGE OF ADZ』を試聴&ダウンロード⇒The Age of Adz - Sufjan Stevens

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2010年12月06日(月)

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