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  3. Chasing Pirates / NORAH JONES (THE FALL 収録)

 2002年、『Come Away with Me』で衝撃的なデビューを飾った女性シンガー、NORAH JONESノラ・ジョーンズ)の通算4作目となるニューアルバム『THE FALL』がリリースされました。過去3作で3,600万枚ものCDを売り上げてきた彼女だけあって、今回も全米チャート初登場3位(UKでは24位、日本では6位)の大ヒット。

 これまでどおり大ヒットといいつつ、そのサウンドは全くこれまでどおりではなかったり。まずはアルバムからの1stシングルになったこの"Chasing Pirates"でビックリ。いきなり耳に飛び込んでくる浮遊感のあるエレピ(?)とドラムのビート。これまでのピアノを弾きながらブルースフィーリングあふれるジャズヴォーカルを、どちらかといえばしっとりと聞かせていた彼女とはかなり印象が違いますね。

 後は"Chasing Pirates"のミュージックビデオ。Pirates(海賊)に扮した(?)ノラが出てくるのですが、そのノラの短いスカート姿に一発でノックアウト。髪をショートにしたノラのキュートさにやられまくり。意外と知られていないかもしれませんが、ノラといえば、あのビートルズのジョージ・ハリスンにも多大な影響を与えたインド音楽の巨匠Ravi Shankarラヴィ・シャンカール)の娘なので、顔立ちがどこかエキゾチックな雰囲気があってそこがまたたまらないっすねぇ。

 ちなみにこのPVのときにノラの右腕に「Johnny Forever」と書いてあるそうです。なんでも当初、ノラがジョニー・デップのストーカーになって彼を追いかけまわす内容を考えていたとか。パイレーツ繋がりってことでしょうか。そんな豪華な共演見てみたかったなぁ。

 って、どんどん音の話から外れてきたので、アルバムの話に戻します。"チェイシング・パイレーツ"を聴いて、「おぉ今回はかなりポップになったなぁ」って思ったのもつかの間、聴き進めていくと、「ポップ」どころかアルバムは一言で言って「ロック」です。しかもかなり極上の。2曲目の"Even Though"もかなりギターの音が印象的です。

 これまでの3作をともに作ってきたリー・アレキサンダーと公私共に別れ、ノラが新たに創作のパートナーに選んだのはKings of LeonModest Mouseなどを手がけたJacquire Kingジャクワイア・キング)。彼の手がけたTom Waitsトム・ウェイツ)の『Mule Variations』が大好きだったので、その作品のような感性やグルーヴを目指しての起用だそうです。

 そしてバンドも一新。ドラムにJoey WaronkerとJames Gadson、キーボードにJames Poyser、そしてギタリストにMarc RibotとSmokey Hormel等などを迎えて制作。またゲストにRyan Adamsライアン・アダムス)やOkkervil Riverオッカヴィル・リヴァー)のWill Sheffウィル・シェフ)なども参加。もちろんあの大ヒット曲"Don't Know Why"の作者ジェシー・ハリスも作曲で参加してます。さらにノラ自身もかなりギターを弾いているそうです。

 個人的なオススメはライアン・アダムス作の"Light as a Feather"や、優しくハミングされる"Waiting"、それに続く60年代ロックのようなグルーヴがむちゃくちゃカッコイイ"It's Gonna Be"ですね。

 まぁ元々、ジャズの名門レーベル、ブルー・ノートからのデビューだったからジャズにカテゴライズされただけであって、ノラにとってこの変化はごく自然なものだったんでしょうね。てか、彼女くらいの才能があればどんなジャンルであっても一級品を作ってしまいそうですが。

・NORAH JONESの楽曲を試聴&ダウンロード⇒Norah Jones
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・Chasing Pirates@ Norah Jones [Official Music Video] + [Trailer]


http://www.youtube.com/watch?v=vBwr-5v84Y4

・Norah Jones on Later - Chasing Pirates
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2009年11月29日(日)

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