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  1. K's今日の1曲
  2. UK Rock (1990年代以前)
  3. I Love the Sound of Breaking Glass / Nick Lowe (Jesus of Cool 収録)

 イギリスのパブ・ロック界(というかロック界)の重鎮、Nick Loweニック・ロウ)の'77年のシングル曲。全英チャート7位のヒットとなっています。Kippington LodgeBrinsley Schwarzブリンズレー・シュウォーツ)のメンバーとして活動してきたニックが'78年に発表した1stソロアルバム『Jesus of Cool』(全英22位)にも収録。その1stアルバムはアメリカでは曲目を一部差し替えて『Pure Pop for Now People』(全米127位)としてリリースされていますが、この"I Love the Sound of Breaking Glass"は米盤にも収録されています。

・Nick Lowe - “I Love The Sound of Breaking Glass” (Official Video)


 軽快なギターのリズムに弾むようなピアノの音がかわいらしい曲ですね。ニック本人がベーシストというだけあってベースの低音がグイグイくるのものカッコイイです。日本の2人組、Ego Wrappin'エゴ・ラッピン)がこの曲をカヴァーしてたりします。ちなみにこの曲ですがDavid Bowieデヴィッド・ボウイ)の"Breaking Grass"という曲をパロって作ったそうです。ま、ボウイの『Low』が自分の名前「Lowe」に似てるからと、それに対抗して"Bowi"って曲を作っちゃったりと、ニックさんは結構洒落の聞いた人のようですね。
 
 ニック・ロウを良く知らない人がこの記事を読んでるとあれなので、彼自身のアーティスト活動とは別にプロデュース作品も軽く紹介。個人的にはダントツでThe Damnedザ・ダムド)の1st『Damned Damned Damned』(邦題『地獄に落ちた野郎ども』)が印象的。ロンドンパンクのアルバム第1号(シングル第1号のダムドの"New Rose"ももちろんニックプロデュース)となった作品の、あのプリミティヴでロウなパンクサウンドは必聴です。

 そして、もちろん一番有名なのはElvis Costelloエルヴィス・コステロ)のデビュー作『My Aim Is True』からの初期5作でしょう。コステロの代表曲としても知られる"(What's So Funny About) Peace, Love and Understanding"はNick Loweの曲です、知ってましたか?

 そんな大御所のニックさんですが、先述のブリンズレー・シュウォーツ以外にも同じくパブロックの雄Dave Edmundsデイヴ・エドモンズ)と組んだRockpileロック・パイル)や、RY COODERライ・クーダー)、ジム・ケルトナー、そしてジョン・ハイアットらと組んだLittle Villageリトル・ヴィレッジ)などがあります。

 なんとそのリトル・ヴィレッジ時代の盟友であるスライドギターの名手Ry Cooderとのジョイントでの来日が今日11月4日Zepp Nagoya公演から始まります。なんか考えただけでもすごい組み合わせですね。まぁ海外でのセットリストを見ると(下記参照)、どちらかというとライ・クーダーよりのセットのようですが、近年さらに深みを増してきたニックのナンバーをライ・クーダーのスライドで聞けるだけでも感涙ものかも知れませんが。ちなみに私は観にいくか迷い中。なんたって、チケット代がお高い。。。ウドーさんなんとかしてよ。。

RY COODER & NICK LOWE Japan Tour 2009
・名古屋公演
11/04(水) Zepp Nagoya
・大阪公演
11/06(金) グランキューブ大阪
・東京公演
11/05(木) JCB HALL
11/09(月) Bunkamura オーチャードホール
11/10(火) Bunkamura オーチャードホール
11/11(水) Bunkamura オーチャードホール
料金:S¥12,000 A¥10,000(座席指定/税込)

【サイト内関連記事】
Cruel To Be Kind / Nick Lowe (Labour of Lust 収録)
New Rose / THE DAMNED (DAMNED DAMNED DAMNED 収録)


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07. You Gotta Pay
08. Crying in My Sleep
09. Down In Hollywood
10. The Very Thing That Makes You Rich (Makes Me Poor)
11. Half a Boy & Half a Man
12. One Meat Ball
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---encore---
16. (What's So Funny 'Bout) Peace, Love and Understanding?
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カテゴリ : UK Rock (1990年代以前) ・ comments(0) K 
2009年11月04日(水)

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