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Get on Your Boots / U2 (No Line on the Horizon 収録)
カテゴリ・タグ:New Wave / Post Punk
2009.03.03
ksmusic最新情報
You don’t know how beautiful you are♪
全世界で900万枚以上を売り上げた前作『HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB』(原子爆弾解体新書)から約4年半、アイルランド出身の世界最大のロックバンド、U2が通算12作目となるオリジナルアルバム『No Line on the Horizon』をリリース。
・U2 - Get On Your Boots (Official)
アルバムからの先行シングルとなった"Get on Your Boots"は、イントロから鳴り響くアダム・クレイトンのブリブリ唸りを上げるファズベースがたまらくかっこいい曲。ボノのHip Hopを通過したようなリズミカルなヴォーカルも、そこからサビにかけてのコーラスの美しさ&ボノの叫びの対比もイイ。時折聞こえるエッジの金属的なギター音もカッコイイです。
この曲のPVは、"Vertigo"でも監督を務めたAlex Courtesによるもので、制作費は5億円だとか。ま、慈善活動も盛んなU2なので、「ビデオにこんな制作費をかけるならそれを寄付すればいいじゃん」って批判もでそうですが、そんなのは野暮の極みかと。こういう突っ込みどころ満載で突き進む感じが世界最大のロックバンドU2のU2たる所以な気がします。
この『No Line on the Horizon』は、当初Rick Rubin(リック・ルービン)プロデュースで制作が開始されたものの、それらの楽曲は全てお蔵入りとし、新たにBrian Eno(ブライアン・イーノ)とDaniel Lanois(ダニエル・ラノワ)、そしてSteve Lillywhite(スティーヴ・リリーホワイト)という最強の布陣で制作。
レコーディングは昨年、モロッコのフェズから始まり、その後ダブリンのバンド自身のスタジオ、NYのプラチナム・サウンド・レコーディングスタジオと場所を移し、最終的にはロンドンのオリンピック・スタジオで完成されたそうです。
ボノいわく、「今までの楽曲とは全く違うサウンドだし、今世の中に出ている楽曲とも全く違うサウンドだよ」とのこと。
印象的なジャケット写真、は日本人写真家の杉本博司の連作「Seascapes」(海景)のひとつ。「海を最初に見た人間はどのように感じたか」というコンセプトで撮影されたもの。海と空が一直線に交わる、まさにそこには境界線(国境?対立?)はない、U2の目指す世界が広がっているということでしょうか。
それにしてもこの作品、正直U2の新作でここまで感動する自分がいるとは思わなかった。かつてU2が経てきた音楽性を保ちながらも、新しいサウンド。アンビエントな雰囲気と官能的で刺激的な要素もある。"Get on Your Boots"にもでてくる歌詞「Let Me In The Sound」が遠くから聞こえる"Fez: Being Born"などを聴いてもらえば一発でわかると思います。"White As Snow"のアコースティックな静謐さもすばらしい。
初めてU2を聴いたのが高校生のころ『POP』収録の"discotheque"で、賛否両論あったものの当時は十分刺激的だったし、その後さかのぼって聴いた『WAR(闘)』(←U2で一番好き!)や『Achtung Baby』のような衝撃はもうないと思ってただけにこんな作品に出会えるとは思ってなかった。
(もちろん前2作もよかったんだけど・・・。後、実は『焔(ほのお)』〜『The Joshua Tree』期は苦手です))
とにかく、「21世紀最大のロックバンド」は、ColdplayでもLinkin ParkでもなくやはりU2でした、といいたくなるような1枚です。
・U2 - 『No Line On The Horizon』収録曲
1. No Line On The Horizon
2. Magnificent
3. Moment of Surrender
4. Unknown Caller
5. I'll Go Crazy If I Don't Go Crazy Tonight
6. Get On Your Boots
7. Stand Up Comedy
8. Fez - Being Born
9. White As Snow
10. Breathe
11. Cedars Of Lebanon
海外では、初回限定CD+DVDボックス・ヴァージョンも発売されるそうです。
DVDには、U2を撮り続けてきた写真家・映画監督アントン・コービンによるフィルム『LINEAR』が収録されるとのこと。
【サイト内関連記事】
・ONE STEP CLOSER / U2 (HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB 収録)
・WITH OR WITHOUT YOU / U2 (THE BEST OF 1980-1990 収録)
・ONE / U2 (ACHTUNG BABY 収録)
・The Saints Are Coming / U2 and Green Day (The Saints Are Coming 収録)
・Two Hearts Beat as One / U2 (WAR 収録)
全世界で900万枚以上を売り上げた前作『HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB』(原子爆弾解体新書)から約4年半、アイルランド出身の世界最大のロックバンド、U2が通算12作目となるオリジナルアルバム『No Line on the Horizon』をリリース。
・U2 - Get On Your Boots (Official)
アルバムからの先行シングルとなった"Get on Your Boots"は、イントロから鳴り響くアダム・クレイトンのブリブリ唸りを上げるファズベースがたまらくかっこいい曲。ボノのHip Hopを通過したようなリズミカルなヴォーカルも、そこからサビにかけてのコーラスの美しさ&ボノの叫びの対比もイイ。時折聞こえるエッジの金属的なギター音もカッコイイです。
この曲のPVは、"Vertigo"でも監督を務めたAlex Courtesによるもので、制作費は5億円だとか。ま、慈善活動も盛んなU2なので、「ビデオにこんな制作費をかけるならそれを寄付すればいいじゃん」って批判もでそうですが、そんなのは野暮の極みかと。こういう突っ込みどころ満載で突き進む感じが世界最大のロックバンドU2のU2たる所以な気がします。
この『No Line on the Horizon』は、当初Rick Rubin(リック・ルービン)プロデュースで制作が開始されたものの、それらの楽曲は全てお蔵入りとし、新たにBrian Eno(ブライアン・イーノ)とDaniel Lanois(ダニエル・ラノワ)、そしてSteve Lillywhite(スティーヴ・リリーホワイト)という最強の布陣で制作。
レコーディングは昨年、モロッコのフェズから始まり、その後ダブリンのバンド自身のスタジオ、NYのプラチナム・サウンド・レコーディングスタジオと場所を移し、最終的にはロンドンのオリンピック・スタジオで完成されたそうです。
ボノいわく、「今までの楽曲とは全く違うサウンドだし、今世の中に出ている楽曲とも全く違うサウンドだよ」とのこと。
印象的なジャケット写真、は日本人写真家の杉本博司の連作「Seascapes」(海景)のひとつ。「海を最初に見た人間はどのように感じたか」というコンセプトで撮影されたもの。海と空が一直線に交わる、まさにそこには境界線(国境?対立?)はない、U2の目指す世界が広がっているということでしょうか。
それにしてもこの作品、正直U2の新作でここまで感動する自分がいるとは思わなかった。かつてU2が経てきた音楽性を保ちながらも、新しいサウンド。アンビエントな雰囲気と官能的で刺激的な要素もある。"Get on Your Boots"にもでてくる歌詞「Let Me In The Sound」が遠くから聞こえる"Fez: Being Born"などを聴いてもらえば一発でわかると思います。"White As Snow"のアコースティックな静謐さもすばらしい。
初めてU2を聴いたのが高校生のころ『POP』収録の"discotheque"で、賛否両論あったものの当時は十分刺激的だったし、その後さかのぼって聴いた『WAR(闘)』(←U2で一番好き!)や『Achtung Baby』のような衝撃はもうないと思ってただけにこんな作品に出会えるとは思ってなかった。
(もちろん前2作もよかったんだけど・・・。後、実は『焔(ほのお)』〜『The Joshua Tree』期は苦手です))
とにかく、「21世紀最大のロックバンド」は、ColdplayでもLinkin ParkでもなくやはりU2でした、といいたくなるような1枚です。
・U2 - 『No Line On The Horizon』収録曲
1. No Line On The Horizon
2. Magnificent
3. Moment of Surrender
4. Unknown Caller
5. I'll Go Crazy If I Don't Go Crazy Tonight
6. Get On Your Boots
7. Stand Up Comedy
8. Fez - Being Born
9. White As Snow
10. Breathe
11. Cedars Of Lebanon
海外では、初回限定CD+DVDボックス・ヴァージョンも発売されるそうです。
DVDには、U2を撮り続けてきた写真家・映画監督アントン・コービンによるフィルム『LINEAR』が収録されるとのこと。
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・ONE STEP CLOSER / U2 (HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB 収録)
・WITH OR WITHOUT YOU / U2 (THE BEST OF 1980-1990 収録)
・ONE / U2 (ACHTUNG BABY 収録)
・The Saints Are Coming / U2 and Green Day (The Saints Are Coming 収録)
・Two Hearts Beat as One / U2 (WAR 収録)