1. K's今日の1曲
  2. Progressive Rock
  3. Hocus Pocus / Focus (Moving Waves 収録)

 オランダのプログレバンド、Focusフォーカス)の'71年リリースの楽曲"Hocus Pocus"(邦題「悪魔の呪文」)。全米9位、全英20位を記録したヒット曲。この曲の収録された2ndアルバム『Moving Waves』もアルバムチャートで米8位、英2位の大ヒットとなりフォーカスの代表作として知られています。

 なぜ今日この曲かというと、本日6月11日よりサッカーのワールドカップ2010がついに開幕したんですが、このW杯に合わせて制作されたスポーツ用品メーカーのNIKEのCM「WRITE THE FUTURE 未来をかきかえろ」でこの曲が使われていたから。(下のほうにYouTube動画上げておきます)

 初めてこのCMを観た時、超面白い!って思うと同時に、イングランド代表のウェイン・ルーニーがメインになるシーンで流れ出すこの曲に耳が釘付けになりました。Jan Akkerman(ヤン・アッカーマン)による、リッチー・ブラックモアばりにテクニカルなブリティッシュハードロックを想起させるギターもさることながら、Thijs van Leer(テイス・ヴァン・レール)のヨーデルヴォイスに一発ノックアウト。彼の弾くオルガンもむっちゃかっこいいのですが、途中で飛び出すフルートにさらにやられてしまいました。

 とにかく、今日から始まるW杯で、ルーニーが活躍しちゃった日にはこの曲が頭の中をエンドレスリピートしてしまいそうです。同じような人がいるのか、イギリスでは、今年の6月6日付のチャートでこの曲が57位に再登場しています。あ、日本と対戦するオランダのバンドなので、オランダ戦の時もエンドレスリピートになりそうな予感・・・

 ちなみに私がこのCMで他に把握できた選手は、ディディエ・ドログバ、ファビオ・カンナバーロ、フランク・リベリー、アンドレス・イニエスタ、セスク・ファブレガス、ジェラール・ピケ、ロナウジーニョ、クリスティアーノ・ロナウド。他にもまだまだいるのかな?

 話をFocusに戻します。実は私自身フォーカスは、この曲だけたまたま持っていたクラシックロックのコンピに入っていたので以前から知ってたのですが、これを機に『Moving Waves』を聞いてみました。すると、1曲目を飾るこの曲以降は、インスト主体のクラシカルな雰囲気漂うヨーロピアンなサウンドでビックリ。タイトルトラック"Moving Waves"で歌ってる人とこの"Hocus Pocus"で歌ってる人が同一人物だとは思えないくらい。しかし、これがまたいいんだ。23分を超える組曲形式になっているラスト曲もかなり良いです。他のアルバムも聞いてみたくなりました。

・Focusの楽曲を試聴&ダウンロード⇒Focus

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2010年06月11日(金)
  1. K's今日の1曲
  2. Progressive Rock
  3. ATOM HEART MOTHER / PINK FLOYD (ATOM HEART MOTHER 収録)

 PINK FLOYDピンク・フロイド)、1970年発表の今作『ATOM HEART MOTHER』(邦題:『原子心母』)はアビー・ロード・スタジオで録音され、ピンク・フロイドが初の全英No.1(全米では55位)を獲得したアルバム。そんなアルバムの1曲目を飾るタイトルトラック"ATOM HEART MOTHER"は、6つのパートに別れた23分を越える大作で、LPではA面を丸々使ったことでも有名です。作曲にはメンバーの他、現代音楽の作曲家ロン・ギーシンが参加しています。

・Atom Heart Mother (原子心母)
 1. Father's Shout(父の叫び)(0:00 - 2:54)
 2. Breast Milky(ミルクたっぷりの乳房)(2:55 - 5:26)
 3. Mother Fore(マザー・フォア)(5:27 - 10:13)
 4. Funky Dung(むかつくばかりのこやし)(10:12 - 15:29)
 5. Mind Your Throats, Please(喉に気をつけて)(15:30 - 19:13)
 6. Remergence(再現)(19:13 - 23:43)

 ストリングスやブラスセクションが参加したほとんどオーケストラともいえる曲。コーラスの入り方とかが後の『Dark Side Of The Moon』(邦題:『狂気』)を予感させます。そして何より、1分20秒を過ぎた辺りや15分手前に始まる壮大なテーマメロディのかっこよさに痺れます。特に終盤の全てが渾然一体となる様はたまらないですね。そんな中でもデイヴ・ギルモアのブルージーなギターは際立ってるのがすごいです。ちなみにタイトルは、心臓(Heart)に原子(Atom)電池で動くペースメーカーを埋め込んで、生きながらえている妊婦(Mother)のことを書いた新聞記事の見出しから取られたものだそうです。

 そんなA面の大作から一転、B面ではやや短めの曲が並びます。アルバム中最もポップでキャッチーなリック・ライト作の"Summer '68"、ライブでの定番となったギルモア作の"Fat Old Sun"、アルバムラストの実験作ともいえる曲"Alan's Psychedelic Breakfast"等々。

 そしてそのB面の中でも最も重要とされるナンバー、リーダー、ロジャー・ウォーターズによる"If"。アコースティックな旋律で静かにひたすら「もしも、○○だったら…」と歌われるこの曲は、社会になじめない自分、他者を相容れない自己が表現されていて、後の『狂気』へと繋がるコンセプトを感じさせます。それは、バンド初期のリーダーであながらもLSDで精神を病んで脱退した後も常にロジャーの精神的支柱であり続けたSyd Barrettシド・バレット)を表しているようであり、そしてロジャー自身の人格(つまり、それがピンク・フロイドと言っても過言ではない)を表しているようです。

 このアルバムで有名なのは、Hipgnosisヒプノシス)の手掛けた「牛」のジャケット。当時、サイケデリックなスペースロックを演奏するバンドという先入観を無くしたいというコンセプトがあったらしい。ヒプノシスのストーム・ソーガソンアンディ・ウォーホルの"cow-wallpaper"からインスパイアされたもので、Potters Bar近郊の田舎町をドライブして最初に見つけた牛を撮影したそうです。トリビアとして、この牛の名前はLulubelle IIIって言うらしいですよ。

 他にも、あのスタンリー・キューブリックが、自身の名作『時計仕掛けのオレンジ』にこのアルバムの楽曲を使いたいと依頼したところ、ロジャーに断られたという話も残っています。ちなみに劇中にこのアルバムのジャケットだけ登場しています。

・PINK FLOYD - 『ATOM HEART MOTHER』収録曲
1. Atom Heart Mother (作曲:David Gilmour, Roger Waters, Rick Wright, Nick Mason & Ron Geesin)
2. If(もしも) (作詞・作曲:Roger Waters)
3. Summer '68 (作詞・作曲:Rick Wright)
4. Fat Old Sun(デブでよろよろの太陽) (作詞・作曲:David Gilmour)
5. Alan's Psychedelic Breakfast (作曲:David Gilmour, Roger Waters, Rick Wright & Nick Mason)
 1. Rise and Shine
 2. Sunny Side Up
 3. Morning Glory

・PINK FLOYDの楽曲を試聴&ダウンロードする⇒Pink Floyd


【サイト内関連記事】
Another Brick In The Wall Part 2 / PINK FLOYD (Echoes;The Best Of Pink Floyd 収録)
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2010年02月15日(月)
  1. K's今日の1曲
  2. Progressive Rock
  3. Blues in Bob Minor / Robert Wyatt (Shleep 収録)

 事故にあって以来、下半身不随のまま音楽活動を続けているプログレグループ、Soft Machineソフト・マシーン)の元メンバー、Robert Wyattロバート・ワイアット)のソロアルバム『Shleep』。Paul Wellerブライアン・イーノフィル・マンザネラなどの大物ゲストを迎えて製作された近年の名作。

・Robert Wyatt - Blues in Bob minor


 この曲"Blues in Bob Minor"はトーキング・ブルースっぽい感じでかっこいいです。ここでギターを弾いてるのはポールウェラー。元々ドラマーだっただけあってパーカッションがかっこいい曲です。アルバムの他の曲もジャズっぽいのがあったりワイアットのトランペットがいい味を出してたりお勧めの1枚です。
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2006年08月21日(月)
  1. K's今日の1曲
  2. Progressive Rock
  3. SKY SAW / BRIAN ENO (ANOTHER GREEN WORLD 収録)

 元ROXY MUSICのキーボーディスト、後にアンビエント・ミュージックの先駆者ともなり、さらにU2などのロックバンドのプロデュースまでも務めるようになる、奇才BRIAN ENOブライアン・イーノ)の'75年発表の名作『ANOTHER GREEN WORLD』の1曲目"SKY SAW"。

・Brian Eno "Sky Saw"


 ディストーションの効いたギターとベースの音が印象的な曲。あのジョン・ケイルもビオラで参加。そして、ドラマーがPhil Collinsフィル・コリンズって元々Genesisのドラマーだし、実はドラム上手いんですよね。ただのハゲたポップ・ヴォーカリストではないんです(失礼)。

 と、フィル・コリンズの話ばかりになってしまったので、軌道修正。

 このアルバムは、イーノのソロ作品とはなってますが、上記の他にも様々なアーティストが参加しており、曲もバラエティにとんでます。後のアンビエントに繋がるような曲もあったりします。
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2006年07月20日(木)
  1. K's今日の1曲
  2. Progressive Rock
  3. BLUES VARIATION / EMERSON, LAKE & PALMER (PICTURES AT AN EXHIBITION 収録)

 元The Niceキース・エマーソン(Key.)、元King Crimsonグレッグ・レイク(Ba.)、元ATOMIC ROOSTERカール・パーマー(Dr.)によって結成されたプログレ界のスーパーバンド、EMERSON, LAKE & PALMEREL&P)の'71年発表の3rdアルバム『PICTURES AT AN EXHIBITION』収録曲"BLUES VARIATION"。

・blues variation - emerson, lake and palmer


 このアルバムはクラシックの名曲、ムソルグスキー作曲、ラヴェル編曲による組曲『展覧会の絵』をカヴァーというか、リアレンジや新たに歌詞や曲をつけた作品で、しかもライブアルバムです。

 自分は元の「展覧会の絵」は冒頭部のあの有名なフレーズしかしらないんだけど、たぶん元の曲とは全然違うんだろうなぁってのはすぐ分かります。

 なんだこのキーボード。弾き過ぎでしょ。さすが、ライブでオルガンにナイフを突き刺しちゃったりする人だけあるわ。そしてドラムがまたカッコイイんだ、これ。
 
 なんだか元の曲も聴きたくなってきたなぁ。
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2006年05月30日(火)
  1. K's今日の1曲
  2. Progressive Rock
  3. Isi / NEU! (NEU!75 収録)

 KRAFTWERKクラフトワーク)の初期メンバーとしても知られる、クラウス・ディンガーミヒャエル・ローターによるユニット、NEU!ノイ!)の'75年発表の3rdアルバム『NEU!75』の1曲目"Isi"。ノイの代名詞ともいえる反復するドラム(ハンマービート)の上にシンプルなギターフレーズと更に綺麗なピアノのウワモノが加わった美しい曲。前作までの中毒性は薄れたような気はするけど、もっとポップで聴きやすい作品になってます。

・NEU! 75 - ISI


 この曲を含む前半3曲はどちらかというとアンビエント系なんですが、一転後半3曲(レコードではB面)はギターがジャキジャキ鳴り響き、がなるような歌もあったりして、正に早すぎたパンク。パンクしかり後の音楽に与えた影響は計り知れないものがあります。

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2006年03月30日(木)
  1. K's今日の1曲
  2. Progressive Rock
  3. Another Brick In The Wall Part 2 / PINK FLOYD (Echoes;The Best Of Pink Floyd 収録)

 We don't need no education We dont need no thought control♪

 英国を代表するプログレッシブ・ロックバンド、PINK FLOYDピンク・フロイド)のベスト盤『Echoes;The Best Of Pink Floyd』収録曲"Another Brick In The Wall Part 2"。オリジナルでは「周囲の人々との間に感じる疎外感」「人々の間に築かれる心の壁」を基本コンセプトとした'79年発表の2枚組の大作「The Wall」に収録され、アルバムと共に全米1位を獲得してます(ちなみにアルバムはアメリカ史上3番目に売れたアルバム)。

・Pink Floyd - Another Brick In The Wall, Part Two (Official Music Video)


 プログレと言うとKING CRIMSONキング・クリムゾン)やYESイエス)のように、ジャズやクラシックを取り入れてて、バカテクで即興もしまくるってイメージがあるけど、ピンク・フロイドはコンセプト性は優れているものの演奏面ではいたってシンプルですね。この曲でもどちらかというとブルージーなギターサウンドが聴けます。教育をテーマにしてるだけあって、子供たちのコーラスがとてもポップな聴きやすさを与えてくれてます。10分を超える大作の多いフロイドの中でも短目で歌詞も分かりやすかったのがシングルヒットになった理由でしょうかね。

 ちなみにこのベスト盤はフロイドの長いキャリアの中から満遍なく選曲されているんですが(メンバーも選曲に関与)、曲順が年代順になっていないだけでなく、長い曲は短めに編集されていて、また新しいアルバムを聞いているような錯覚になるように作られてます。

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21ST CENTURY SCHIZOID MAN including MIRRORS / KING CRIMSON (IN THE COURT OF THE CRIMSON KING 収録)

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2006年03月29日(水)
  1. K's今日の1曲
  2. Progressive Rock
  3. IN THE BEGINNING / Genesis (from genesis to revelation 収録)

 That is a sound of a new born world, And the light from a curious sky it has begun You're in the hands of destiny♪

 PETER GABRIELピーター・ガブリエル)率いるGENESISジェネシス)の'69年発表の記念すべきデビューアルバム『from genesis to revelation』収録曲"IN THE BEGINNING"。ブースト音から始まりギターのフィードバックとアコギのカッティングが絡まって勢いがあってかっこいい。バックで聴こえるピアノもよいです。

・In The Beginning - Genesis


 ジェネシスといえばピーター・ガブリエルのシアトリカルなパフォーマンスやコンセプト性が特徴のプログレバンドなんだけど、しかし、このデビューアルバムのほとんどの曲はプロデューサーであるジョナサン・キングの趣向が優先されどちらかというと当時のブリティッシュ・ポップ的な音が目立つ作品になってます。この曲はむしろかなりアルバムでは異色な方でしょうか。

 その後ジェネシスはあのフィル・コリンズをドラムに向かえプログレッシブな方向へ向かってスーパーバンドの仲間入りをし、ピーター・ガブリエル脱退後はフィル・コリンズがVo.に代わり(ピーターと声が似てたかららしい)ポップ色を強めてアメリカでも大成功を納めていきます。そんなバンドの原点が分かるって意味では重要なアルバムかもしれませんね。
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2006年03月27日(月)
  1. K's今日の1曲
  2. Progressive Rock
  3. 21ST CENTURY SCHIZOID MAN including MIRRORS / KING CRIMSON (IN THE COURT OF THE CRIMSON KING 収録)

 Innocents raped with napalm fire Twenty first century schizoid man.♪

 '69年に当時チャート1位だったTHE BEATLESビートルズ)の「Abby Road」を蹴落として、全英初登場1位という衝撃的なデビューを飾った(と言われてるけど、実は1位にはなっていない)KING CRIMSONキング・クリムゾン)の1st「IN THE COURT OF THE CRIMSON KINGクリムゾン・キングの宮殿)」の1曲目"21ST CENTURY SCHIZOID MAN including MIRRORS"。その登場のインパクトもさることながら、ジャケットのインパクト、そしてこの曲のインパクトは凄いの一言。今聴いても結構ぶっ飛んでるのに、当時はこんなのなかったんだろうなぁって思います。

・King Crimson - 21st Century Schizoid Man


 この曲は「プログレッシブ・ロックとは?」と聞かれたらこれさえ聴かせれば十分というくらい全てがつまってます。ロックからジャズからクラシックからなんでも取り込んだ複雑な曲構成に、哲学的な歌詞というまさにプログレ。メンバーの中には作詞のみを担当する人物までいるとは他では考えられないです。もちろん複雑な曲構成なんだけど、聴くと必ずカタルシスを得られるような聴きやすさ、分かりやすさもあります。途中で畳み掛けるようにホーンが入ってくるとことかむちゃくちゃカッコイイですよ。

 ちなみにこの曲の邦題は現在「21世紀のスキッツォイド・マン」となってますが、昔は「21世紀の精神異常者」でした。まぁたぶん差別的な意味が含まれるとかいうありきたりな理由なんだろうけど、まぁ昔のタイトルの方が曲のイメージをすごく表してたと思ったりします。

・KING CRIMSON-21st Century Schizoid Man (Live In Hyde Park 1969)


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2005年12月20日(火)

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