1. K's今日の1曲
  2. Hip Hop / R&B / Soul
  3. Lucid Dreams / Juice WRLD (Goodbye & Good Riddance 収録)

 米シカゴ出身のラッパー、Juice WRLDジュース・ワールド)の全米2位・全英10位を記録した大ヒット曲"Lucid Dreams"。2018年5月23日リリースのデビューアルバム『Goodbye & Good Riddance』収録(全米4位・全英25位)。2017年にSoundCloud上で発表したMixtape『9 9 9』にも収録されています。

・Juice WRLD - Lucid Dreams (Dir. by @_ColeBennett_)


 冒頭から一発でそれとわかるギターフレーズはStingスティング)の1993年の代表曲"Shape Of My Heart"(『Ten Summoner's Tales』収録。スティングを長くサポートするギタリスト・Dominic Millerとの共作曲)がサンプリングされています。

・Sting - Shape Of My Heart


 今流行りのラップと歌の中間のようなメロディアスなフロウが心地よい。別れた彼女を思いながら"You made my heart break"、"You made my heart ache"と繰り返される歌詞が未練タラタラな感じですがこれがまたメランコリックなギターフレーズに似合いすぎていてとても良い。「Lucid Dream」とは、夢だと気付きながら見る夢「明晰夢」のことで、ここでラップされるのは「prescriptions=クスリ」でハイになり、去っていった彼女の幻影を見ている状態を明晰夢に例えて、恨みつらみ(未練の裏返し)をつぶやく男って感じですね。サイケで不思議なミュージックビデオもその状態を考えながら見ると面白いです。

 スティングの原曲の方は、勝つため(儲けるため)ではなく、運や偶然の中にある神秘的な論理、または科学的、もしくは宗教的な何かを解き明かすためにプレイするポーカープレイヤーについて書かれたものだと言われています。2曲の間に歌詞の直接的な共通点はないですが、なんとなく原曲の「That's not the shape of my heart」って部分が"Lucid Dreams"のテーマになっているような気が個人的にはしています。スティング自身も"Lucid Dreams"を大変気に入ってるらしく、自身のツアーでも"Shape Of My Heart"の時にこの曲のフレーズを取り入れたりしてるんだとか。でも、スティングの制作チームはジュース側を訴えるっていう話もあったりなかったりして、なんかよくわからないですね。

 また映画『レオン』の主題歌として有名な"Shape Of My Heart"ですが、サンプリングネタとしても有名で、ナズの1996年の2ndアルバム『It Was Written』(全米1位)収録曲"The Message"や日本だと宇多田ヒカル『First Love』収録の"Never Let Go"にも使われています。当のジュース・ワールドも実はスティングの方ではなくナズの曲を聴いて知ったそうです。

・Nas - The Message


・宇多田ヒカル『First Love』"Never Let Go"


 余談ですが、このブログを書いているのは2018年12月24日。いわゆる"平成最後"のクリスマスイブです。"Lucid Dreams"聴きながら失った愛する者に思いを馳せるもよし、"Shape Of My Heart"を聴きながら真理を追求するもよし。このギターフレーズを聴きながら良き夜をお過ごしください。

 最後にJuice WRLDについて簡単に。本名・Jarad Higgins。1998年12月2日生まれ。つい最近20歳になったばかり。2015年ころからSoundCloud上でJuiceTheKidd名義で曲を発表したりしていました。ヒップホップの他にゲームで使われていたBilly IdolやFall Out Boyが好きで、テレビでやってたインタビューで「コラボしてみたいアーティストは?」との問いに、ドレイクやリル・ウェインの名前以外にグリーン・デイ(アルバムタイトルに入ってる「Good Riddance」なんて彼らの代表曲だしね)やクイーンの名前を挙げてたりしてたので結構ロック系もいける口のようで、アルバムの他の曲にもその辺りの影響が感じられます。10月にはFutureとの共作で『Wrld on Drugs』というミックステープも出していたりとますます注目です。


Juice WRLD -『Goodbye & Good Riddance』収録曲リスト
1. "Intro"
2. "All Girls Are the Same"
3. "Lucid Dreams (Forget Me)"
4. "Wasted" (featuring Lil Uzi Vert)
5. "Armed and Dangerous"
6. "Black & White"
7. "Lean Wit Me"
8. "I'll Be Fine"
9. "Used To"
10. "Candles"
11. "Scared of Love"
12. "Hurt Me"
13. "I'm Still"
14. "End of the Road"
15. "Long Gone"
16. "Betrayal (Skit)"
17. "Karma (Skit)"
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2018年12月24日(月)
  1. K's今日の1曲
  2. Hip Hop / R&B / Soul
  3. Fuckin' Problems / A$AP Rocky (LONG.LIVE.A$AP 収録) #AsapRocky

 A$AP Rocky(ASAP Rocky、エイサップ・ロッキー)の2013年1月リリースのデビューアルバム『LONG.LIVE.A$AP』(全米1位・全英7位)からの2ndシングル"Fuckin' Problems"。全米8位の第ヒット曲(全英50位)。

・A$AP ROCKY - F**kin' Problems ft. Drake, 2 Chainz, Kendrick Lamar


 もう説明不要の人気ラッパーのDrakeドレイク)、Kendrick Lamarケンドリック・ラマー)をフィーチャーしてる時点でヤバいんですが、そんな2人やエイサップ・ロッキーのラップも堪能できるんだけど、なんだかんだで一番目立ってしまう2 Chainz2チェインズ)ってところが個人的ツボです。で、こんな豪華なメンツを集めてラップされるのは一言で言うと「ヤりたくてたまらない」ってことなのがバカっぽいくていいですね。つまり「Fuckin' Problems」とは「シモの悩み」って意味でしょうか(笑)。後は、最近"Humble."なんかでケンドリックがドレイクをディスったりしてるわけで、このころはまだ仲良かったんだなぁと遠い目になったり。。

 イントロで聴ける印象的な女性コーラスは、アリーヤの"Quit Hatin"がサンプリングされています。その他、オール・ダーティー・バスタードの"Shimmy Shimmy Ya"など歌詞に引用されている曲がいくつかあるらしいのでそれを探してみるのも面白いかも。

・Aaliyah - Quit Hatin


 最後にA$AP Rockyの「A$AP」ってどういう意味なんだ?って思っている人が多いと思うので解説。まず彼の所属するニューヨークはハーレムで2006年に結成されたアート集団「A$AP Mob」について。そこにはロッキーをはじめ、A$AP FergA$AP TwelvyyA$AP TyYといったラッパー、レコーディングプロデューサーのA$AP Ty Beats、アパレルブランド「VLONE」を立ち上げたファッションデザイナーのA$AP Bariなどが所属。グループとしても2015年亡くなった創設メンバーのA$AP Yamsに捧げたアルバム『Cozy Tapes Vol. 1: Friends』や『Cozy Tapes Vol. 2: Too Cozy』をリリースしています。現在のメンバーはこんな感じ。

・A$AP Mob member
ASAP Ant
ASAP Bari
ASAP Ferg
ASAP Illz
ASAP Lotto
ASAP Nast
ASAP P on the Boards
ASAP Relli
ASAP Rocky
ASAP Snacks
ASAP Twelvyy
ASAP Ty Beats
ASAP TyY
ASAP Melo

 で、話を「A$AP」に戻すとどうやら「Always Strive And Prosper」の略だそうです。メンバーのASAP Fergは2016年の2ndアルバムのタイトルにもしてますね。意味としては「常に努力し、成功する」という感じでしょうか("Fuckin' Problems"の歌詞に出てくる「ASAP」はよくある"As Soon As Possible"=「できるだけ早く」の略です)。まさにそれを体現してるメンバーが集まった感じで、ロッキーはその筆頭ってところですね。


A$AP Rocky -『LONG.LIVE.A$AP』収録曲リスト
1. "Long Live ASAP"
2. "Goldie"
3. "PMW (All I Really Need)" (featuring Schoolboy Q)
4. "LVL"
5. "Hell" (featuring Santigold)
6. "Pain" (featuring Overdoz)
7. "Fuckin' Problems" (featuring Drake, 2 Chainz and Kendrick Lamar)
8. "Wild for the Night" (featuring Skrillex and Birdy Nam Nam)
9. "1 Train" (featuring Kendrick Lamar, Joey Badass, Yelawolf, Danny Brown, Action Bronson and Big K.R.I.T.)
10. "Fashion Killa"
11. "Phoenix"
12. "Suddenly"
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2018年11月18日(日)
  1. K's今日の1曲
  2. Hip Hop / R&B / Soul
  3. Fukk Sleep featuring FKA Twigs / A$AP Rocky (Testing 収録) #AsapRocky

 NY出身のラッパー、A$AP Rocky(ASAP Rocky、エイサップ・ロッキー)の2018年5月リリース、3枚目のアルバム『TESTING』(全米4位・全英11位)の4曲目"Fukk Sleep"。

・A$AP Rocky - Fukk Sleep (Official Video) ft. FKA twigs


 UKのシンガー/ダンサー、FKA TwigsFKAツイッグス)をフィーチャー。この2人がタッグを組むなんて反則すぎでしょう。ミュージックビデオを観てもらえば、アイコニックな2人が並び立つヴィジュアルがあるだけで勝ちって感じもなくはないけど、音も期待通りで最高ですね。後、中盤からFKA Twigsの歌が入った途端に空気が一変するのはさすが。

 この曲のサンプリングネタはマサチューセッツ出身のヒップホップアーティスト、ジョイナー・ルーカスのミックステープ『508-507-2209』に収録されている"F Y M"。というわけで、その曲に参加しているMystikalなんかがクレジットされています。また、プロデュースも務めるレゲドン系のアーティスト、Héctor el FatherことHector Delgadoがバッキングボーカルでも参加しています。

・Joyner Lucas - F Y M


 ちなみに歌詞に出てくる「I'm a OG」の「OG」は10曲目の"OG Beeper"の「OG」と一緒なのかな。フランク・オーシャンをフィーチャーしたアルバム最終曲"Purity"には「Fuck Sleep」ってフレーズが出てきたりして、アルバム通して一つの作品になってるんだろうなと想像しますが、英語がよくわからない私にはよくわかりません。。まぁそもそも直訳できても裏の意味もわからないし、歌詞の意味を本当に理解するのはかなりレベル高いですね。しかし、そんな私のような似非ヒップホップファンもサウンドだけでもめっちゃかっこいいと感じる作品なのでご安心を。


A$AP Rocky -『TESTING』収録曲リスト
1. "Distorted Records"
2. "ASAP Forever (Remix)" (featuring Moby, T.I. and Kid Cudi)
3. "Tony Tone"
4. "Fukk Sleep" (featuring FKA Twigs)
5. "Praise the Lord (Da Shine)" (featuring Skepta)
6. "Calldrops" (featuring Kodak Black)
7. "Buck Shots"
8. "Gunz n Butter" (featuring Juicy J)
9. "Brotha Man" (featuring French Montana)
10. "OG Beeper"
11. "Kids Turned Out Fine"
12. "Hun43rd"
13. "Changes"
14. "Black Tux, White Collar"
15. "Purity" (featuring Frank Ocean)
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2018年11月17日(土)
  1. K's今日の1曲
  2. Hip Hop / R&B / Soul
  3. Praise the Lord (Da Shine) featuring Skepta / A$AP Rocky (Testing 収録) #AsapRocky

 ニューヨーク出身のラッパー、A$AP Rocky(ASAP Rocky、エイサップ・ロッキー)の2018年5月リリース、3枚目のアルバム『TESTING』(全米4位・全英11位)収録曲"Praise the Lord (Da Shine)"。

・A$AP Rocky - Praise The Lord (Da Shine) (Official Video) ft. Skepta


 UKのグライム系のラッパー、Skeptaスケプタ)をフィーチャーしたこの曲は、ロッキーのラップ、スケプタのラップ、どっちもめっちゃクールでかっこいい。NYとロンドンのそれぞれの空気を凝縮したようなミュージックビデオもしびれますね。そして、何と言っても耳に残って離れないバックトラック。これは「Roma Surrectum II」というゲームで使われている"Midsummer Again"(作曲はViktor Tärnholm)という曲のサンプリング。本当かどうか知らないけど、スケプタがこのゲームのファンだとかなんとか。

・Midsummer Again - Roma Surrectum II OST


 アルバムからの1stシングル"A$AP Forever"はMobyの"Porcelain"をサンプリングしてて、それもなかなか渋い曲使うなって思ったけど、この曲はさらに上を行ってますね。アルバムタイトルの『Testing』も「新しいサウンドをテストする」的な意味合いもあるらしい。流行りに画一化されがちなヒップホップシーンなだけにこういう姿勢はかっこいいですね。


A$AP Rocky -『TESTING』収録曲リスト
1. "Distorted Records"
2. "ASAP Forever (Remix)" (featuring Moby, T.I. and Kid Cudi)
3. "Tony Tone"
4. "Fukk Sleep" (featuring FKA Twigs)
5. "Praise the Lord (Da Shine)" (featuring Skepta)
6. "Calldrops" (featuring Kodak Black)
7. "Buck Shots"
8. "Gunz n Butter" (featuring Juicy J)
9. "Brotha Man" (featuring French Montana)
10. "OG Beeper"
11. "Kids Turned Out Fine"
12. "Hun43rd"
13. "Changes"
14. "Black Tux, White Collar"
15. "Purity" (featuring Frank Ocean)
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2018年11月15日(木)
  1. K's今日の1曲
  2. Hip Hop / R&B / Soul
  3. Boo’d Up / Ella Mai (Ella Mai 収録)

 ロンドン出身、23歳のR&Bシンガー、Ella Maiエレ・メイ、エラ・マイ)の全米5位・全英52位を獲得したヒット曲"Boo'd Up"。プロデュースはDJ Mustard。

・Ella Mai - Boo'd Up


 『Time』、『Change』に続くEP3部作の最終作として2017年にリリースした『Ready』に収録されていた曲が2018年に入ってミュージックビデオの公開とともに大ヒット。2018年10月12日リリースのデビューフルアルバム『Ella Mai』(全米5位・全英18位)にも収録されています。

 まずタイトルの"Boo'd Up"って言葉ですが、「boo」がフランス語の「beau」(「beautiful」「sweetheart」などを意味する)に由来して「boyfriend」とか「girlfriend」など「恋人」を表す意味のスラングらしい。それに過去分詞っぽく「d」が付いて、「up」となることで「恋人になる」というような意味になるわけですね。

 まぁそんな感じで歌詞は意中の彼についての熱いラブソングになっているんだけど、彼女の落ち着いた歌声とクールな雰囲気がサウンドも相まって暑苦しさはなく心地よい。ちょっと老成したような歌声だけど、ミュージックビデオなんかを見たところ23歳って感じでこのビデオで人気に火が付いた理由もわかる気がする。ちなみにビデオには同じく若手シンガーの代表格KhalidやラッパーのKamaiyah、YouTuberのAlissa Ashleyなどがカメオ出演しているのでぜひ探してみてください。


Ella Mai -『Ella Mai』収録曲リスト
1. "Emotion"
2. "Good Bad"
3. "Dangerous"
4. "Sauce"
5. "Whatchamacallit" (featuring Chris Brown)
6. "Cheapshot"
7. "Shot Clock"
8. "Boo'd Up"
9. "Everything" (featuring John Legend)
10. "Own It"
11. "Run My Mouth"
12. "Gut Feeling" (featuring H.E.R.)
13. "Trip"
14. "Close"
15. "Easy"
16. "Naked" (Digital bonus track)
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2018年10月27日(土)
  1. K's今日の1曲
  2. Hip Hop / R&B / Soul
  3. This Is America / Childish Gambino (This Is America 収録)

 Childish Gambinoチャイルディッシュ・ガンビーノ)の2018年5月5日にデジタルリリースされたシングル"This Is America"。

・Childish Gambino - This Is America (Official Video)


 スムースなサウンドによるゴスペルコーラスと、そこから一転してトラップになるめまぐるしい展開を音で聴くだけでもなかなか刺激的だけど、とにかくミュージックビデオと合わせて聴いてほしい。ギターを爪弾く男性やゴスペルコーラス隊が銃殺される衝撃的なシーンと制服姿の少年少女たちと何事もなかったかのように繰り広げられるダンスシーン。最後に必死の形相で逃げるチャイルディッシュ。そして、"これがアメリカだ"と断言するタイトル。詳しくは他のサイトで解説とかされているので暇な人はそちらを読んでもらうとして、まずはこの音とタイトルと映像のみで堪能してください。

 ミュージックビデオを担当したのは東京生まれ、LA育ちの映像作家、Hiro Murai(ヒロ・ムライ)。アメリカにおける黒人の歴史、および変わらぬ(ひどくなっている?)現状に鋭く切り込むチャイルディッシュ・ガンビーノに、アメリカに住む同じくマイノリティであるアジア人のヒロというタッグ。トランプが米大統領であるこの狂った時代を象徴する1曲になりそうです。ちなみに現在製作中のアルバムには収録されないとのことなので、なおさらどうしても今出さずにはいられなかったことを表してるんじゃないかな。

・Childish Gambino - This Is America (Live At SNL)


 曲のデータについていくつか。プロデュース及び共作は、彼の過去3アルバムのプロデューサーもつとめたLudovinことLudwig Göransson。バッキングボーカルにYoung Thug、Slim Jxmmi、Blocboy JB、21 SavageやMigosのQuavoなどが参加。ビデオの後半にはSZAなんかも登場します。

 そもそもChildish Gambinoって誰?って人向けに簡単にプロフィールを。1983年生まれ。カリフォルニア出身の俳優、映画・ドラマプロデューサー、脚本家、コメディアンなどをこなすマルチタレントであるDonald Gloverドナルド・グローヴァー)のステージネーム。Childish Gambinoとして『Camp』(2011年)、『Because the Internet』(2013年)、『Awaken, My Love!』(2016年)の3作のアルバムを出しています。特に『Awaken, My Love!』は第60回グラミー賞でアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネート。収録曲の"Redbone"は2017年ずーっとヒットチャートに居座るヒットを記録して同じくグラミーで最優秀レコードにノミネートされていました。ファンキーで粘着質なラブソング(失恋ソング?)もおすすめです。

・Childish Gambino - Redbone (Official Audio)



Childish Gambino -『This Is America』収録曲リスト
1. This Is America
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2018年05月10日(木)
  1. K's今日の1曲
  2. Hip Hop / R&B / Soul
  3. Stir Fry / Migos (Culture II 収録)

 Quavo(クエヴォ)、Offset(オフセット)、Takeoff(テイクオフ)の3MCからなるヒップホップユニット、Migosミーゴス)の2018年1月リリースの3rdアルバム『Culture II』(全米1位・全英4位)からのリード曲"Stir Fry"。全米Billboard HOT 100で8位。

・Migos - Stir Fry (Official)


 Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)をプロデュースに迎えた曲。リリックは別に大したことは言ってないので、ファレルも出演している(メンバーと一緒に麻雀してますね)香港アクション映画風のミュージックビデオを見ながら3人のラップ回しを「イェーイ!たーのしー!」って感じで聴くといいと思います。ちなみに「Stir Fry」とは炒め物のことです。曲中に"whip it"と頻繁に出てきますが「whip」っていうのは「鞭で打つ」って意味以外にもスラングでいろんな使われ方するみたいですね。ラッパーの必須アイテム「高級車」なんて意味もあるんだとか。中華鍋を振るって炒め物する感じとか、ビデオのようなカンフーで相手を倒す感じもしっくりきますね。

 バックトラックの方は2008年にT.I.のために作っていた未発表曲らしく、今風のトラップサウンドとはちょっと違う感じがしますね。また、公式にはクレジットされていませんが、The Mohawksの"The Champ"という曲からの引用が含まれているとのこと。

 それにしてもミーゴズは2017年にLil Uzi Vertをフィーチャーした"Bad and Boujee"とアルバム『Culture』がともに全米1位の大ヒットを記録、メンバーそれぞれもいろんなアーティストにフィーチャーされたりとまだまだアルバム1枚で引っ張れるのに、もう次のアルバムがリリース(しかも、24曲入り!)と勢いありすぎ。それだけに2018年2月に予定されてた来日公演の中止は残念すぎですね。まぁたぶん日本で見れる機会は今後も無いんだろうな・・・

 最後にすごい今さらなんですが、3人って親戚ってことにびっくり。クエヴォとオフセットが従兄弟で、クエヴォとテイクオフが叔父と甥という関係らしい。なんちゅうファミリーや!


Migos -『Culture II』収録曲リスト
1. "Higher We Go (Intro)"
2. "Supastars"
3. "Narcos"
4. "BBO (Bad Bitches Only)" (featuring 21 Savage)
5. "Auto Pilot"
6. "Walk It Talk It" (featuring Drake)
7. "Emoji a Chain"
8. "CC" (featuring Gucci Mane)
9. "Stir Fry"
10. "Too Much Jewelry"
11. "Gang Gang"
12. "White Sand" (featuring Travis Scott, Ty Dolla Sign and Big Sean)
13. "Crown the Kings"
14. "Flooded"
15. "Beast"
16. "Open It Up"
17. "MotorSport" (featuring Nicki Minaj and Cardi B)
18. "Movin' Too Fast"
19. "Work Hard"
20. "Notice Me" (featuring Post Malone)
21. "Too Playa" (featuring 2 Chainz)
22. "Made Men"
23. "Top Down on da Nawf"
24. "Culture National Anthem (Outro)"
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2018年05月06日(日)
  1. K's今日の1曲
  2. Hip Hop / R&B / Soul
  3. Sky Walker / Miguel (War & Leisure 収録)

 ロサンゼルス出身のR&Bシンガー、Miguelミゲル)がラッパー、Travis Scottトラヴィス・スコット)をフィーチャーした曲"Sky Walker"。US Billboard Hot 100で29位まで上がるヒット曲。2017年12月1日リリースの4thアルバム『War & Leisure』(全米9位・全英92位)収録。

・Miguel - Sky Walker (Official Video) ft. Travis Scott


 まさに空を歩くような浮遊感のあるトラック、ミゲルの軽さと気だるさが同居したような歌声とファルセットがクセになる。ちなみに歌詞に出てくるようにスターウォーズのルーク・スカイウォーカーから曲名が取られてるんだとか。歌詞の内容はパーティーについてなんだけど、アゲアゲなトラックになっていないところが面白いですね。ミュージックビデオは歌詞に合わせて闘牛士になったり映画トップガン風になったりとちょいダサです。

 ミゲルってなぜだかずっと聴かず嫌いでした。でもこのアルバムをなんとなく聴いてみたら1曲目の"Criminal"でノックアウト。聴き進めて言ってさらにこの"Sky Walker"にハマり、アルバム自体にどっぷりハマった。リリースが年末だったってことで2017年のベストアルバムには選ばなかったけど、もうちょっと早ければ確実にTOP10に入れてたな。んで過去のアルバムも全部聴いてみたらこれまた良かったっつうね。もっと早くから聴いていれば良かった。というわけで私と同じように名前だけ知ってるけど聴いてなかったって人はぜひ聴いてほしいですね。


Miguel -『War & Leisure』収録曲リスト
1. "Criminal" (featuring Rick Ross)
2. "Pineapple Skies"
3. "Sky Walker" (featuring Travis Scott)
4. "Banana Clip"
5. "Wolf" (featuring Quiñ)
6. "Harem"
7. "Told You So"
8. "City of Angels"
9. "Caramelo Duro" (featuring Kali Uchis)
10. "Come Through and Chill" (featuring J. Cole and Salaam Remi)
11. "Anointed"
12. "Now"
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2018年05月04日(金)
  1. K's今日の1曲
  2. Hip Hop / R&B / Soul
  3. All The Stars / Kendrick Lamar, SZA (Black Panther The Album 収録)

 Kendrick Lamarケンドリック・ラマー)とSZAシザ)のコラボ曲"All The Stars"。この曲は2018年3月1日公開の映画『ブラックパンサー』(原題:『Black Panther』)のエンディングソングで、映画のサントラ『Black Panther The Album Music From And Inspired By』に収録。

・Kendrick Lamar, SZA - All The Stars


 先日発表された2018年第60回グラミー賞で5部門受賞(主要部門は逃したけど彼が獲るべきだったと個人的には思います)し名実ともにトップを走り続けるラッパーのケンドリックに、彼と同じレーベル・Top Dawg Entertainment(TDE)に所属し、昨年発表のデビューアルバム『Ctrl』でブレイクして同じく受賞は逃したもののグラミーの最優秀新人賞にもノミネートされていたセントルイス出身の女性R&Bシンガー、シザというなんとも豪華に組み合わせ。

 曲はケンドリックの作品も手がけるSounwaveとJay-Zなどとの仕事で知られるAl Shuxの共作。『DAMN.』を聴きまくった耳からするとずいぶんポップな印象を受けますが、これがまたシザの歌声にめちゃくちゃマッチしてていい感じ。歌詞の意味はよくわからないけど、希望を感じられるシザの歌のパートに反するようなケンドリックの挑発的なラップの対比が面白いです。

 それにしてもこのサントラのメンツがやばいですね。ケンドリック本人がキュレーションしたという本作は、下の方に曲目リストも載せていますが、スクールボーイQや2チェインズ、トラヴィス・スコットなどのヒップホップ勢に、シザ以外にもジョルジャ・スミスやカリードといった今話題の若手、変り種だとジェイムス・ブレイクに、トリを飾るのがザ・ウィークエンドと豪華すぎますね。

 映画についても簡単に。「ブラックパンサー」はマーベルコミックスの作品に登場するスーパーヒーロー。そのコミックを実写映画化したもの。主人公がアフリカ系ということがケンドリックにもささったんだと思います(この"All The Stars"のミュージックビデオにもアフリカ大陸が出てきますね)。

 ちなみにサントラにも参加しているシンガーのザカリをフィーチャーした2017年曲"LOVE"のミュージックビデオの1分55秒あたりにでてくる映画の撮影などに使われるカチンコに「B.Panther Soundtrack Coming Soon」と書かれていて、しっかり前振りしてたことに気づきましたか?

・Kendrick Lamar - LOVE. ft. Zacari


 さて、ケンドリックといえば2度目の来日が決定!1回目と同じくフジロックに登場します。アメリカでの絶大な人気を考えると、もう二度と来日はないかもって正直思ってたけど、これはヤバいです。彼を見られれば交通費・宿代・チケット代なんて安いもんですね。
フジロック2018、出演者第1弾

V.A. -『Black Panther The Album』収録曲リスト
1. "Black Panther" (Kendrick Lamar)
2. "All the Stars" (Kendrick Lamar and SZA)
3. "X" (Kendrick Lamar[d], Schoolboy Q, 2 Chainz and Saudi)
4. "The Ways" (Khalid and Swae Lee)
5. "Opps" (Vince Staples and Yugen Blakrok)
6. "I Am" (Jorja Smith)
7. "Paramedic!" (SOB X RBE)
8. "Bloody Waters" (Ab-Soul, Anderson Paak and James Blake)
9. "King's Dead" (Jay Rock, Kendrick Lamar, Future and James Blake)
10. "Redemption Interlude"
11. "Redemption" (Zacari and Babes Wodumo)
12. "Seasons" (Mozzy, Sjava and Reason)
13. "Big Shot" (Kendrick Lamar and Travis Scott)
14. "Pray for Me" (The Weeknd and Kendrick Lamar)
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Poetic Justice (featuring Drake) / Kendrick Lamar (good kid, m.A.A.d city 収録)
It’s On Again / Alicia Keys featuring Kendrick Lamar (Music from and Inspired by The Amazing Spider-
i / Kendrick Lamar (To Pimp a Butterfly 収録)

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2018年02月13日(火)
  1. K's今日の1曲
  2. Hip Hop / R&B / Soul
  3. HUMBLE. / Kendrick Lamar (DAMN. 収録)

 Kendrick Lamarケンドリック・ラマー)、2017年4月リリースの4枚目のアルバム『DAMN.』(全米1位・全英2位)からのリードシングル"HUMBLE."。全米Billboard Hot 100で1位。テイラー・スウィフトの"Bad Blood"にフィーチャーされて全米1位は獲得していますが、自身単独名義では初のナンバーワンです。UKチャートは6位。

・Kendrick Lamar - HUMBLE.


 プロデューサーのMike Will Made Itの作ったTRAPスタイルのビートが耳から離れないナンバー。タイトルの「HUMBLE」とは「謙虚な、控えめな」等の意味。ここでラップされるのは一言でいうと「俺はお前らと違ってすごい」って感じでしょうか。名実ともにNo.1ラッパーになったケンドリックがその他のヒップホップ系のアーティスト(特にDrakeやBig Seanだと言われています。この曲の歌詞にも彼らを想起させるフレーズが織り込み済)を軽くディスりながらも「座れよ、謙虚になれ、ビッチ」("sit down (Hol' up lil' bitch, hol' up lil' bitch) be humble)")と斬っていくとこが痛快。それがこのビートにまた合ってるんだよなぁ。

 この曲は2018年発表の第60回グラミー賞では下記の4部門ノミネート。
Record of the Year
Best Rap Performance
Best Rap Song
Best Music Video

 のっけからケンドリックが教皇に扮した姿で登場するミュージックビデオも歌詞の内容と連動したつくりになっていて必見。MTVのVideo Music Awardsではビデオ・オブ・ザ・イヤーを含む6部門受賞しています。

 2017年、この曲がリリースされてから耳にしない日がないって言うくらいよく聴いた。これを書いている今日は2017年12月31日で、やっぱり一年の最後を締めくくるのはこの曲でしょうということでこの曲にしました。

 さてさて主役の座の入れ替わりの早いヒップホップの世界(それに比べもはや主役にすらなれないロックは悲しいですが・・・)、2018年もケンドリックの爆進が続くのかその他のスターが登場するのか楽しみです。それでは景気よくスクリレックスによるアグレッシヴなリミックスでお別れです。良いお年を!

・Kendrick Lamar - Humble (Skrillex Remix)



Kendrick Lamar -『DAMN.』収録曲リスト
1. "BLOOD."
2. "DNA."
3. "YAH."
4. "ELEMENT."
5. "FEEL."
6. "LOYALTY." (featuring Rihanna)
7. "PRIDE."
8. "HUMBLE."
9. "LUST."
10. "LOVE." (featuring Zacari)
11. "XXX." (featuring U2)
12. "FEAR."
13. "GOD."
14. "DUCKWORTH"
・Apple Musicで試聴&ダウンロード


【サイト内関連記事】
Swimming Pools (Drank) / Kendrick Lamar (good kid, m.A.A.d city 収録)
Poetic Justice (featuring Drake) / Kendrick Lamar (good kid, m.A.A.d city 収録)
It’s On Again / Alicia Keys featuring Kendrick Lamar (Music from and Inspired by The Amazing Spider-
i / Kendrick Lamar (To Pimp a Butterfly 収録)

カテゴリ : Hip Hop / R&B / Soul ・ comments(0)  
2017年12月31日(日)

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